「犬棒日記」乃南アサ
犬棒日記は、乃南アサさんのエッセイ本。
これはユニークなタイトル!!
彼女の本はほぼ読んでいると思います。
以前、葉加瀬太郎さんのラジオ番組にゲスト出演されているのを聴きました。
6月の雪、という台湾が舞台になった小説を出版したときだったかな。
台湾について話されていたのですが、お話も上手なんですね~。
ちなみに、6月の雪、この本も面白かった!
エッセイを書かれている印象がないので、
書店で見かけて珍しく思い手に取りました。
道でよくすれ違う人や電車内で見た光景などを、うまくひろげますね~。
普通の人なら「ふーん」で終わらせてしまいそうな何気ないことなんですけど。
人間観察?的な感じがしました。
どちらかというとマイナスな感情になる内容が多かったかな、と。
「鏡の背面」篠田節子(吉川英治文学賞)
鏡の背面は、篠田節子さんの長編小説。
彼女の本は、この本がはじめて。
きっかけは、NHKのラジオ深夜便に出ているのを聴いたから。
番組内では、日々の暮らしについてお話されていました。
夏によく作る簡単常備菜を紹介していて、今度作ってみようかな、
なんて思ったのをぼんやりと覚えています。
時間帯が深夜だったせいもあり、記憶があいまい…。
直木賞を受賞された方、というのは知っていました。
声を聴き、この人はどんな小説を書くのかな、と思ったのでした。
あらすじ
舞台は薬物依存、DV被害者達らが暮らすシェルター。
小野尚子は「先生」と呼ばれ、皆に慕われる人格者だった。
しかしシェルターで発生した火災で、入居者を助けるために死んでしまう。
警察は、小野尚子の遺体は別人のもの(半田明美)であるという。
半田明美とは何者なのか。
2人の間に何があったのか。
小野尚子を取材した経験のあるライターの知佳、シェルターのスタッフ優紀が真相に迫っていく。
感想
500ページ以上の長編にもかかわらず、あっという間に読んでしまった。
飽きることなく読了。
途中でオカルトの流れへいくのか?と思いきや、そうではなかったので安心した。
人格が変わってしまうこと、変えてしまう…?ことはないだろー、と思っていたが、
読み進めていくうちにいやいや待てよとなってきた。
妙にリアリティがあってこわかった。
「鏡の背面」というタイトルの意味にも納得できてスッキリ。
「鏡の背面」は、第53回吉川英治文学賞に選ばれました。
篠田さん、おめでとうございます。
「美女は天下の回りもの」林真理子
美女は天下の回りものは、林真理子さんのエッセイ。
「美女シリーズ」はシリーズ化されていて、雑誌ananに掲載されたものをまとめたもの。
林さんは、小説の他に、エッセイも色々出版されていますよね。
そういえば以前、小田急VOICE(小田急線の駅などで手に入るフリーペーパー)で連載をもたれていたのですが、
終わってしまいとても残念。
月一で読めるのをとても楽しみにしていたのにな。
美女シリーズは、眠っていた(?)ミーハー心が刺激されて面白いです。
ゴシップ、ファッション、グルメ、ショッピングの話題が中心。
交友関係も、まあ豪華。
わああ林さん、相変わらず楽しんでいるな~、と前向きになれます。
そんな林さんご本人が描かれるイラストもお上手!
ダイエットや美容のネタ、くすっとしちゃう場面も多いです。