まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

無農薬のレモンで苦くないはちみつジャムと甘くないピールを作る!

知り合いの方が庭で育てているという、無農薬のレモンをいただきました。

毎年恒例になりつつある、はちみつを使ったレモンジャム作りと皮ごと食べるレモンピール作りをまとめてみます。

 

無農薬レモン

無農薬のレモンでジャムやピールを作るわけは?

 

スーパーに行けばいつでも手に入るレモンですが、その産地をみれば遠い海外で、「防カビ剤使用」などと表示されているものも多い印象です。

(防カビ剤は、防ばい剤と表示されている場合もあります。)

 

防カビ剤は文字通り、カビが生えたりするのを防ぐために使用されていて、輸入物のレモンにだけ使われるそうです。

しかもこの防カビ剤、洗っても落ちないのだとか。

 

果肉だけを使用する場合は別にして、皮ごと食べるレモンピールや輪切りにして使用する場合は避けたいですよね。

(茹でこぼしを15分、2回行うことで防カビ剤の8割~9割ほど除去できるそうですが、ここまで長時間茹でこぼしてしまうと皮がくたくたになってしまうのでどうなのかな~と私は思ってしまいます。)

 

農薬に関しては国内外問わず使用されているようです。

皮についた農薬は洗い流せますので、塩、もしくは重曹水につけて洗ったり、食材に使用できる洗剤で洗うなどして対応できそうです。

 

国内で流通しているレモンの9割は輸入に頼っているそうなので、今回は貴重な国産レモンをいただいたんだな、とありがたい気持ちでいっぱいです。

ノーワックスのために、安心して皮ごと食べることができます。

 

そんなレモンにも種類があるようで、いただいたレモンはジャンボレモン「ポンテローザ」であると思われます。

普通のレモンの約4倍の大きさほどもありまして、12~2月頃に収穫されるそうです。

まさに今がレモンの旬、ということになりますね。

 

ノーワックスレモン

 

手に持つとこんな感じです。

どれほどの大きさのものかわかってもらえますでしょうか。

 

酸味が穏やかといわれているようですが、実際なめてみたところとても酸っぱくて、オレンジなどのようにそのまま食べることは難しそうです。(レモンですから当たり前ですね、笑)

 

レモンの栄養って?

レモンといえばビタミンC!と連想される方も多いのではないでしょうか。

豊富に含まれているビタミンCの他には、どんな栄養価が含まれているのか?気になるところですよね。

 

ビタミンCは免疫力を高めてくれるため、風邪予防に効果が期待できます。

また、メラニン色素を抑えたり肌の老化を防いでくれる効果もあるそうですよ。

 

レモンにはクエン酸も豊富に含まれていて、疲労回復に効果的と言われています。クエン酸とは酸っぱい成分の正体で、疲れているときほど美味しく感じるのだそうです。

 

実は、レモンは皮の部分にこそ栄養があるそうな!!

これってなんともビックリな情報ではありませんか!?

捨てるには、あまりにももったいないですよね~。

 

レモンの皮の部分に多く含まれる「エリオシトリン」はレモンポリフェノールとも呼ばれていて、強力な抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に効果があるのだとか。

 

また、ビタミンPとも呼ばれる「バイオフラボノイド」も含まれていて、体内から毒素を排出し、免疫力を高める働きが期待できるそうです。

 

苦くないはちみつレモンジャムの作り方

 

皮を入れるとどうしても苦みが出てしまうため、今回は皮は別の用途に使うことにし、思いきって皮なしのはちみつレモンジャムを作ってみようと思いたちました。

 

考えようによっては、皮を使わないために簡単に作れるわけです。

なかなか使い切れない蜂蜜が残っていたため、砂糖は使わずに蜂蜜で甘みをつけてみました。

 

はちみつ

では作り方です。

皮の表面についた汚れやほこりを洗い落とすため、粗塩をすりこんでたわしでゴシゴシと洗います。

 

ジャンボレモン

 

きれいに洗ったら、作業にとりかかります。

まず縦方向に4等分にして皮と実の部分を分けます。包丁を使うと楽です。

 

れもん

 

ポンテローザ

 

ご覧のように種が多いため、少々苦労しました。

取り出したレモンの果肉の重さを量り、その30%のはちみつを加えます。

(今回は果肉が450gでしたので、135gのはちみつを加えました)

 

レモン果肉 蜂蜜レモンジャム

あくが出てくるので、丁寧に取り除いて15分ほど煮詰めます。

 

瓶詰めレモンジャム

煮沸消毒したジャム瓶に詰めて、早めに食べきりましょう!糖度が低いので、日持ちしません。

私はこのまま冷凍保存しています。

粘度があるせいか、かっちかちに凍ることがないので重宝しています。

 

種を取り除く作業に少々時間をとられますが、ラジオを聴きながら作業すると、はかどります!(音楽でもいいんですけどね。)

 

個人的には、柑橘類の皮の独特の苦みこそがおいしい!と思うようになったのですが、苦手な方もいるんですよね~。

マーマレードジャムって給食で出てきましたが、確かに残す生徒が多かったように記憶しています。

子供には苦かったのかもしれませんね。

 

甘くないレモンピール(砂糖不使用)の作り方

 

ジャム作りで使わなかった、栄養たっぷりの皮の部分を用いて砂糖不使用の甘くないレモンピールを作ります。

 

皮の内側の白い部分はできるだけそぎ落とし、千切りにします。

大きさを揃えると熱の通りが均一になります。

 

ジャンボレモンの皮 あく抜き

苦みを取り除くために2回ほどゆでこぼし作業を行い、水にさらしておきます。

時々水を変え、翌日に乾燥させる作業を行うといいと思います。

 

レモンのあく抜き

 

このように、ざるにあげてよく水気を切ります。

手で上からぎゅうぎゅう押して、なるべく水気をとっておきます。

 

レモンの皮

 

天板にオーブンシートを敷いて、重ならないように皮を敷き詰めたら100℃のオーブンで乾燥焼きを行います。

 

水分の残り具合にもよりますが、1時間程度かかります。

途中で様子を見つつ、重なっている箇所などを混ぜるなどして、まんべんなく乾燥させるようにしてください。

 

レモンピール

 

完成です!

 

電気代がもったいないので、私はいつもパンを焼いた後の余熱を利用しています。

効率的だし、電気代の節約になるかな~と思いまして。笑。

 

まとめ

 

国産のレモン、しかも無農薬のものというのは非常に貴重なものだとわかりました。

皮をすりおろして料理のアクセントに、という使い方は手っ取り早く楽しめますよね。

 

レモンはある程度日持ちするとはいえ、悪くなってしまう前に使い切りたくてジャムとピール作るのが毎年の恒例になっています。

 

国産のレモンが手に入ったさいには、飲み物やドレッシングだけではなく皮ごと楽しめるレシピにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

国産レモン