まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

甘夏を皮ごと!はちみつマーマレードと甘夏ピールの作り方

先日レモンをいただいた方から、今度は甘夏をいただきました。

今の時期、甘夏は店頭でも売られていますが、やはり知り合いの方が作られたとなるとありがたみも増します。

甘夏の正式名称は「カワノナツダイダイ」といいまして、甘夏みかん、甘夏橙などとも呼ばれます。知っていましたか?

 

甘夏

 

 

甘夏を皮ごといただくとどんな効能が?

 

甘夏にはビタミンC、クエン酸、ビタミンB1が含まれています。

ビタミンCは美肌作りに不可欠ですし、クエン酸は疲労回復の効果が期待できます。ビタミンB1は糖質の代謝を促して痩せやすい体になるのだとか。

 

果物は、皮の部分にこそ栄養があるというのはご存知でしょうか?

そうは言っても、りんごなどの皮は食べやすいものの、柑橘類の甘夏の皮はぶ厚いし苦いし食べにくいですよね。

 

甘夏の中身を食べた後の皮の残がい(失礼!)をみると、さあ皮を食べようか、とはならないのは私だけでしょうか?

 

甘夏や八朔、グレープフルーツ、ゆずなどの柑橘類の皮の部分にはオーラプテンという香り成分が含まれていて、がん予防の効果が期待できるそうです。

また2017年には、オーラプテンが認知症を予防する効果があることが明らかになりました。

 

認知機能の低下を予防する可能性があるということですので、積極的に摂取したいものですね。このオーラプテンは、果肉にはほとんど含まれていないのだとか。

 

これはぜひ皮ごとまるっと甘夏を食べたいところですよね!

 

果物

 

店頭に並んでいる甘夏みかんと比較してもかなり大きいなあと思ったので量ってみたところ460gもありました!

 

庭で丁寧に育てられた無農薬の甘夏みかんですので、安心して皮も食べられます。果肉も果皮も、ありがたくいただこう!と張り切って作業にとりかかりました。

 

はちみつマーマレードの作り方

 

前回いただいたレモンは砂糖不使用の甘くないレモンピールと皮なしのレモンジャムをいそいそと作り、大事にいただきました。

 

同じ要領で甘夏ピールとジャムを作ろうかな~と思っていたのですが、それだと同じでつまらないわ!となり、今回は皮を入れたジャム(糖度が低いため、スプレッドと呼んだ方がいいのかな?)、マーマレードを作ることにしました。

 

参考までに、レモンジャム(スプレッド)とピールを作ったときの記事のリンクを載せますね。皮を入れないで作る方はこちらの記事の方が役立つかもしれません。

 

www.matsuripan.com

 

さあ、ラジオのスイッチをオンにして作業開始です。平日午後のお楽しみ、TBSのたまむすびを聴きながらの作業になりました。

まずは甘夏に塩をこすりつけて、たわしできれいに洗います。

 

カワノナツダイダイ

 

縦に割りまして果肉と皮の部分に分けていきます。

 

甘夏蜜柑

 

レモンは種が多くて苦労しましたが、甘夏はそこまで多くなくてほっとしました。レモンは泣きそうになるくらい種が多かったんです。

 

柑橘の皮むき

 

比較的むきやすい皮ですが、後に処理することを考慮して包丁で作業しました。

(ピールに使用する場合はこちらの方が見栄えがいいかな?と思います。)

 

普段使用している包丁について書いた記事になります。手になじむ大きさで、よく切れるのでおすすめです。

www.matsuripan.com

 

甘夏の皮は茹でこぼしてから半日ほど水にさらして苦みをとるため、前日に皮の処理しておくといいと思います。

 

夏みかんの皮 果皮

 

皮の内側の白い部分をとってから千切りにし、茹でこぼし作業を2回行います。

 

千切りした甘夏の皮

 

皮をたっぷりの水につけておき、続きの作業は翌日に行いました。時々水を変えてくださいね。

思いのほか皮の量が多かったため、1/3だけマーマレードに使用することにして残りはピールにすることにしました。

 

果肉を取り出す作業にとりかかります。

 

甘夏の果肉

 

レモンのときは出来なかった「つまみ食い」が出来てしまうのが欠点ですね~。笑。

結構食べてしまいました…!!美味しいって罪だわ。

 

果肉と皮をあわせた重さを量り、20%のはちみつを加えます。甘さ控えめの仕上がりになりますので、30%くらい加えてもいいかもしれません。

もちろん皮を加えず果肉だけでもおいしいジャム(スプレッド)が出来ます。

 

ジャム作り マーマレード作り

 

40~50分くらい、灰汁を取りながら煮詰めていきます。

冷めると少しかたくなりますので、あまり煮詰め過ぎないようにするといいと思います。

 

蜂蜜マーマレード

 

煮沸消毒した瓶に詰めて、早めに食べ切るようにしてください。糖度が低いために日持ちしません。

 

このまま冷凍保存することができます。粘度があるためか、かちかちに凍ってしまってスプーンが折れそう!という状態にはなりません。食べたいときにすぐ食べられて便利です。

 

 

甘くない甘夏ピールの作り方

 

マーマレード作りで残った皮を使い、甘くない乾燥甘夏ピールを作ります。

 

茹でこぼした果皮


茹でこぼして水にさらした皮をザルにあげてよく水気をきったら、天板にオーブンシートを敷いて重ならないように敷き詰めます。

 

甘夏ピール

 

100℃のオーブンで1時間ほど、様子を見ながら乾燥焼きを行います。

 

乾燥ピール

 

このような状態になるまで乾燥させます。

 

シナモンやジンジャーなど、お好みのスパイスとこちらのピールに熱湯を注ぐだけでも美味しい飲み物が出来上がります!

 

ヨーグルトにトッピングしてもいいですし、紅茶に浮かべても楽しめます。甘ったるくないため、サラダにトッピングする食べ方も気に入っています。

クッキーの生地にアクセントとして加えるのもおススメです。チョコレートとの相性もいいんです。

 

まとめ

 

甘夏は、酸味と甘味のバランスがいい果物です。

ジューシーな果肉と心地よい苦みが魅力的な甘夏。

 

一年中楽しめるわけではない果物なので、手に入れたさいには中身だけでなくぜひ皮ごと楽しんで欲しいと思います。

爽やかな風味が口の中に広がり、リフレッシュできます。

 

マーマレードは苦手な方も多いようですが、料理などにも使えるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今回は20%の蜂蜜を加えるレシピで作りましたが、甘さ控えめの仕上がりです。

甘めのジャムがお好みだという方は増やして下さい。自分好みの甘さを見つけるのも手作りジャムを楽しむうえで大事かな、と思います。