まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

東野圭吾「マスカレード・ナイト」の感想

東野圭吾著「マスカレード・ナイト」

マスカレード・ナイトの主な登場人物

警視庁

  • 新田浩介 捜査一課 主人公
  • 能勢 品川署から捜査一課へ栄転 敏腕刑事
  • 稲垣 捜査一課 50代半ば
  • 尾崎 管理官
  • 本宮 捜査一課 オールバック、骸骨顔
  • 関根 新田の後輩刑事、ベルボーイ役
  • 上島 ネット犯罪に強い刑事

 

コルテシア東京、ホテル従業員

  • 山岸尚美 コンシェルジュ
  • 氏原祐作 フロントオフィス・アシスタントマネージャー
  • 藤木 総支配人
  • 久我 フロントオフィス・マネージャー

 

宿泊客

  • 日下部篤哉 40歳前後、二枚目
  • 狩野妙子 学校の教員を名乗る
  • 仲根緑 夫婦を装うがひとりで宿泊
  • 浦辺幹夫 進学塾の経営
  • 曽野昌明 50歳前後のリピーター客
  • 曽野万智子 妻
  • 貝塚由里 曽野の不倫相手

 

ミステリー小説は登場人物が多く、途中で誰が誰やら?とわからなくなってしまうことがあるために、メモをとりながら読み進めていくことにしています。

 

今回のマスカレード・ナイトも登場人物を書き出してみたところ、全部で約40人ほど。

 

ここでは、登場回数が多い人物だけ書き記しました。

 

最後に備忘録としてネタバレを書いていますので、犯人が知りたい方や読み終わった方だけお読みいただければと思います。

 

マスカレード・ナイトのあらすじ

匿名の情報提供により、練馬区で28歳の美人トリマーの死体が発見された。

警視庁には「事件の犯人がコルテシア東京のカウントダウン会場に現れる」という旨の密告状が届く。

 

舞台は年末のホテル、コルテシア東京 。

「マスカレード」シリーズ第三弾。

 

感想

第二弾のマスカレード・イブを読んでいたので、新田と山岸尚美のコンビがまた楽しめる!と期待しながら読み進めました。

警察の人間がホテルマンに扮し、潜入捜査するというユニークな設定です。

 

前述したように、メモを取りつつ読んだのは正解でした。登場人物が多く、途中でメモ用紙が足りなくなったほどでした。

 

マスカレード・ナイトは、新田と山岸尚美の二人の視点から描かれています。

相変わらず新田の推理は大胆、かつ冴えていましたが、能勢の活躍も見事でしたね。

 

尚美の勝気な感じも健在でした。

コンシェルジュ(客の様々な要望を聞く係)として「決してノーとは言わない」を信念に持つあたりは責任感がものすごいなあと。

小説内では客が様々な要求をしてきます。解決方法が実に見事でしたので、そのあたりも楽しめると思います。

 

ホテルのフロント従業員、氏原の二面相的なキャラがアクセントになっていて良かった。

 

なぜロリータの服装がキーワードとして登場したのかが謎でしたが、(当たり前ですが)これも伏線だったのですね。

 

取材協力、ロイヤルパークホテルとありました。実際に取材されたのでしょう。

ホテル内での非日常感が満載で面白かったと同時に、プロならではの尚美の着眼点も多く興味深かったです。

 

ホテルの利用客の中には、無茶な希望を言う人もいるのでしょうね。

コンシェルジュの仕事というのは多岐にわたること、臨機応変に対応せねばならないこと、常に目を配り細やかさを持ち合わせていることが必要なんだな、と興味深く知ることができました。 

 

東野圭吾さんの本は昔から好きで、8割くらいは読んでいるんじゃないかな~。持っている本を間違ってもう一度買ってしまったりします。(←よくやる失敗)

 

今回も家事そっちのけで読みふけったあげく(笑)、睡眠時間を削ってでも読もうとしてしまうという…。

続きが気になって仕方ないのと、退屈する場面がないので流れに乗ってしまい、読むのを止められない。457ページの長編にもかかわらず、気付けばあっという間にクライマックスでした。 

 

 

ネタバレに関して

以下、自分のためにネタバレを記しておきます。未読の方はご注意を!

 

 

 

 

 

 

 

一連の犯人は仲根緑、こと森沢光留。

森沢は女装して仲根緑を演じていた。(仲根緑は男性)

 

森沢には双子の妹(世羅)がおり、レイプを苦に自殺した。

世羅がロリータファッションを好んでいたため、女性を洗脳して同じような恰好をさせていた。女性に彼氏ができたとわかると殺害。

レイプ犯を検挙できなかった警察を恨むようになり復讐を誓っていた。

 

日下部はコルテシアホテルの人間で、尚美をテストするためにホテルに宿泊していた。そして狩野妙子はそのアシスタントだった。

テストに合格した尚美はコルテシア・ロサンゼルスへ来ないかと打診され、快諾。

 

期待通りの一冊でした。