肉まんの生地(皮)を手作りしてみたら・・・!
前回は割包(グワパオ)の作り方を紹介しました。
割包というのは肉まんの皮の部分だけの料理なのですが、手作りした「皮」の美味しさに感動!!
もっちりしていて、ほどよく弾力のある皮。
家族からの反応もまあまあ良かったため、気をよくした私は、さあて次は肉まんでも作ってみようかしら、となりました。単純ですねー。
そんな中、玉ねぎと豚ひき肉だけのシンプルな具で作った肉まん。
肉まんを作る前は「皮だけでも美味しい」と言っていたのですが、作ってみたらやっぱり肉まんはジューシーで美味しい・笑。
冷蔵庫にタケノコや椎茸、生姜、ねぎなどが入っていればそれらを刻んで入れることもありますが、玉ねぎと豚ひき肉だけでも十分に美味しいです。
肉まんの材料(皮・中身)
肉まん6個分、皮の部分の材料になります。
強力粉・・・200g
ぬるま湯・・・110g
砂糖・・・15g
なたね油かサラダ油・・・8g
ベーキングパウダー・・・4g
塩・・・2g
ドライイースト・・・2g
次に、肉まんの中身(あん)の材料です。
豚ひき肉 100g
玉ねぎ 100g
きび糖 10g
醤油 20g
酒 小1
ごま油 小1/2
オイスターソース 小1/2
片栗粉 大1/2
生姜 小1/2(あれば)
玉ねぎと生姜はみじん切りにし、全ての材料をよく混ぜ合わせておきます。
スプーンなどで、6等分の目安をつけておくといいです。
その他に、10センチ角にカットしたクッキングペーパーを6枚用意して下さい。
(市販の肉まんなど、底の部分に紙が敷いてありますよね。)
せいろの底に、肉まんの生地が張り付くのを防ぐために使用します。
肉まんの作り方
肉まんの皮の作り方を説明します。
発酵させるのを見越し、大きめのボウルを用意して下さい。
材料の粉類を入れ、人肌程度に温めた水を入れて捏ねていきます。
途中でなたね油(サラダ油)を加え、まとまってきたら台の上に出して10分ほど力を入れてしっかりと捏ねていきます。
生地をボウルに戻し、2倍くらいの大きさになるまで一次発酵させます。
捏ねあがりの温度や気温にもよりますが、1時間くらいでしょうか。
(生地が乾燥しないようにラップやシャワーキャップで覆ってください。)
一次発酵までの工程は、ホームベーカリーでもオッケーです。
発酵が終わった生地をこね台の上に出します。
軽くガスを抜き、スケッパーで6分割にしたら生地を丸めてベンチタイム。
ベンチタイムは、生地を休ませて扱いやすくする工程です。
生地が乾燥しない状態にして(固くしぼったふきんをかけるなど)、10分程度休ませてください。
休ませた生地をまるく伸ばし、具を包んでいくのですが、外側の部分を薄くのばすのがコツです。
その他、包むときの注意点は下記に詳しく書きます。
写真のように、用意しておいたクッキングペーパーの上にのせて20分ほど二次発酵させます。(生地の乾燥に注意してください。)
室温が低い季節などは、蒸し器の下の鍋にぬるま湯をはり、その上に肉まんの入った蒸し器をのせて発酵させています。
発酵の頃合いをみて鍋のお湯を沸かし、強めの中火で20分蒸せばふっくら&つやつやの肉まんの出来上がりです!
蒸気が熱いので火傷に注意して下さい。
取り出すさいは、トングを使うといいです。
今回の分量(小麦粉200g分)で作ると、直径20cmの蒸し器2段分です。
蒸し器(中華蒸篭)については、以下の記事も参考にしてみて下さい。
作った肉まんの冷凍保存について
肉まんを張り切って作った、はいいけれど、食べきれない場合もありますよね。
そんなときは冷凍保存しておくことをおすすめします。
蒸したてが美味しいのはもちろんですが、冷凍でも美味しさをそのまま保つことができます。
ポイントは、蒸してから冷凍することです。
肉まんの生地にはドライイーストを使用しているため、蒸す前の状態で冷凍すると、うまく蒸しあがらないのです。
なので必ず、蒸してから粗熱をとり、ひとつずつラップで包み冷凍保存してください。
食べる際は蒸篭で蒸すと美味しさがよみがえりますが、電子レンジでも◎
冷凍で一か月くらいは美味しく食べられます。
肉まんの包み方・注意点
肉まんの包み方、難しいですよね。
市販の肉まんのような美しいひだがどうしても出来ない…!
包むときの注意点は、とじ目をしっかりと閉じることです。
とじ方が甘いと、蒸している間にとじ目が開いて(外れて)しまうことがあります。
生地ののばし方ですが、中心部にへそを作るようにし、外側の部分が薄くなるようにします。(少し大きめに伸ばすと包みやすいです。)
真ん中に具をのせ、上と下の生地をあわせて閉じ、右と左もあわせてすきまをしっかり閉じ、中央でひねります。
551蓬莱のバックヤードにいらっしゃる、職人さんの手つきにひそかに憧れています。
両手を器用に使い、たくさんの美しいひだが重なりあう豚まん…!
551の豚まんについては、こちらの記事もあわせて読んでいただければと思います。
もはや芸術的とも言えるビジュアルですよね。
551の豚まんには到底及びませんが、おうちで食べるのですから、良しとしましょう!
最後に
今回紹介したのは、醤油味のシンプルな肉まんです。
色々な具を包んでアレンジするのも楽しいですよね。
生地の大きさを少し小さめに分割して板チョコやゴマ餡を包むと、ちょっとしたおやつにちょうどいいです。
作り置きのミートソースを煮詰め、チーズと共に包めば手作りのピザまんになります。
エビチリや麻婆豆腐などは、相性はいいのですが包みにくいため、別々に食べた方がいいかな~と。
その場合は前回作った割包で。
肉まんはハードルが高い、という方は生地作りから始めてみるといいかもしれませんね。