マスカレード・ホテルの登場人物
警察関係者
- 新田浩介 主人公 捜査一課、警部補 30代半ば 精悍な顔つき
- 稲垣 捜査一課、係長 50歳前後
- 尾崎 管理官
- 本宮 捜査一課 風貌はガイコツのような顔
- 関根 捜査一課、巡査 若手・大柄
- 能勢 品川署の刑事 愚鈍に見えるが実は切れ者
ホテル関係者(コルテシア東京)
- 山岸尚美 フロントクラーク
- 藤木 総支配人
- 久我 フロントオフィス・マネージャー
- 田倉 宿泊部長
- 片岡 総務課長
ホテルの客
- 片桐瑶子 60歳前後の聴覚障害者・・・?
- 栗原健治 何かにつけて新田に因縁をつける
- 長倉麻貴 35歳 元劇団員
- 高山桂子 ホテルで挙式予定 ストーカーにおびえる
- 渡辺紀之 高山の結婚相手
事件の被害者は含まれていません。
書き留めておくべきだと判断した人物だけここに載せておきます。(個人的な判断です)
マスカレード・ホテルの登場人物をざっと書き出してみたら30人以上。
メモを取りながら読むと整理しやすいと思います。
マスカレード・ホテルのあらすじ
東京都内で、立て続けに3件の殺人事件が発生。
被害者は30前後の会社員、43歳の主婦、53歳の高校教師。つながりのない3人。
殺し方、職業、場所もばらばらながら、現場には2つの数字が印刷されたメモが残されているという共通点があったため、連続殺人事件として捜査が始まる。
次の事件が起こると予測される場所はホテル・コルテシア東京。
事件を阻止し、監視するために警察側の人間がホテルマンに扮して潜入捜査を行う、マスカレードシリーズ第1弾。
マスカレード・ホテルの感想
マスカレードシリーズの最新作(第3弾)、マスカレード・ナイトを読んだのが約2か月前でしたので、新田と尚美の掛け合いが少しばかり懐かしく感じられました。
第2弾のマスカレード・イブも読みましたが、共通して言えることは最後まで飽きずに読み切れるという点です。
マスカレード・ホテルは長編のミステリ小説で、新田と尚美が語り手になっています。
ホテルマンに扮して捜査する新田と有能なホテルマンである尚美、それぞれの見ている世界が楽しめました。
立場や考えが違う者同士が同じ職場で働くというのは、人間模様も面白くなるものですね。
次々とホテルに現れる個性が強い客たち。
あやしいのは誰だろうと推理しようとすると、皆あやしく思えてきます・笑。
読み終わってから考えてみれば、あれもこれも伏線になっていたのね、と気付くことができますが、夢中で読んでいるときは全く意識せずに読み飛ばしていました。
事件を解決へと導く上で重要な人物、能勢のキャラが立っていました。
鈍さと鋭さを持ち合わせており、冴えないおっさんが実は切れ者だという設定も良かったと思います。
新田と能勢の刑事の意地が垣間見れたような気がします。
ホテルのサービスはチームプレイなんだという言葉が印象的でした。
ホテルマンとしての話し方・振る舞いを意識するのはもちろんのこと、横柄な態度の客もいるでしょうし、想像以上に激務なんでしょうね。
新田と尚美の関係性にも注目です。
プライドの高い新田と、頑固な一面がある尚美。
バチバチにやりあったかと思うと協力しあって問題を解決へと導いたり、目が離せません。
ミステリ要素はそれほど強くない作品で、割と軽めに読めたなというのが感想です。
辛辣な批評をしてらっしゃる方もいるようですが、受け止め方は人それぞれですからね…。
私は十分楽しく読めましたよ。
ただ、本音を言えば第三弾のマスカレード・ナイトの方が面白かったです。
最後に
マスカレード・ホテルを読み進めていくうち、この作品、前に読んだかも?となりまして、おそるおそる本棚を確認したところ、ありました…。やっぱり。
やらかしました。
私、この本、買ってました。
しっかり、読んでました。
すっかり忘れてもう1冊買ってしまいました。とほほ。
まあいいです、読みますとも。
何度読んでも面白いものは面白いのです。(完全に負け惜しみ)
マスカレードシリーズ最新作「マスカレード・ナイト」を読んだとき、山岸尚美という名前とキャラクターに見覚えがあったんです。
第二弾の「マスカレード・イブ」を読んでいたから、それはそうだろうな、なんて思っていたのですが、第一弾のこちらもしっかり読んでいたのです!
こちらは第三弾の「マスカレード・ナイト」の感想をまとめた過去記事です。
マスカレード・ホテルは2011年に発売された作品です。
今年2019年に映画が公開されたため、書店でも原作の売り場を設けたのだと思います。
私の場合、映画は途中で寝てしまうのですが、マスカレード・ホテルは、どのような映像作品になっているのか非常に気になっています。