吉本ばなな著「違うこと」をしないこと~読むきっかけはラジオ番組~
ラジオを聴くのが好きで、毎日5~6本は聴いているでしょうか。
平日は帯番組を「ながらぎき」し、週末はバタバタと忙しいため、録音して聴くこともしばしば。
その中で時々聴いているのが茂木さんラジオ番組です。
あれは今年(2019年)の2月でしたでしょうか。
あの吉本ばななさんがゲスト出演!
どんなことを話すのかな?と、とても楽しみにしていました。
村上春樹さんに会ったことありますか、という話題の中で、ばななさん「ありますよ」との答え。
彼に感謝の気持ちを伝えようとハグしようとしたとき、びくっとされた、みたいな事を笑いながらおっしゃっていて、面白い方だな~、と思わず私も笑っちゃいました。
ばななさんが言うには彼は「文学者」ですね、と。
続いて2018年に出版された「違うこと」をしないことについてのお話。
こちらの話がメインでしょうね。
表紙が大福!!
豆大福にイチゴ大福…表紙・裏表紙の内側は、あんこ色。
ばななさん「ハンコでできているんです!」と。
デザインにもこだわりがあるんですね。
さて、本の内容についてですが、茂木さん曰く「自分のやるべきことのヒントが詰まっている」と。
ばななさんが「人がその時にすべきことって1個しかない。そこで違うこと、をして、それが積み重なるとよくないのではないか」というようなことを言ってまして…。
なんだか難しそうだけど読んでみようかな、とこの本に興味を持ち、すぐに手に入れました。
ラジオ番組に好きな作家さんが出演なさる回は、出来る限り聴きます。
読んだことのない作家さんが出る番組でも、聴いてみるとその方の意外な発見があったりして楽しいものです。
これまでにも、ラジオ番組がきっかけになって読んだ本が何冊もあります。
以前紹介した記事になりますが、この方々もそれぞれラジオでお声を聴くことができ、感動してしまいました・笑。
番組内の書評コーナーも好きですが、ご本人の声が聴けると、妙な親近感と言うか不思議な感覚になるんです。
吉本ばなな著「違うこと」をしないこと~読んだ感想~
全6章から構成される、スピリチュアルな本でした。
「サイキックの友達が~」とか普通に出てきて構えてしまったのですが、まあそういう人もいるでしょう!と。
日々の中で遭遇する「違うこと」をなるべくせずに過ごす。
「違うこと」とは具体的にどういうことなのか。
「違うこと」をし続けると?
実例もおりまぜながら説明されています。
茂木さんのラジオ番組を聴いてからすぐに本書を入手したものの、読むのが遅くなってしまい、気付けば5月。
難しい単語や言葉が使われているわけではないのに、自分の中で理解するのに時間がかかりました。
単語そのももの意味はわかるのに、ばななさんが言いたいこと・伝えようとしていることが消化できない感じというか…。
わたくし、人生経験がまだ足りませんね、はい。
それと、わたしの知識が乏しいために(勉強不足とも言う)、「???」となってしまった箇所も多かったのですが、それでもためになることや気付かされることがありました。
比喩とか例えの仕方が独特で、さすが作家さんだなあと。
2章と4章は対談の様子が収録されています。
白井さんという方の対談は、ばななさんご本人も述べているように、難しかったです。
私は宇宙マッサージ、と言うものの存在も知りませんでした。
あとがきの部分に「白井さんとの対談が一番難解で気付きが多いので、くり返し読んで」と書いていらしたのでそうしましょう。
CHIEさんとの対談の中での、前世がチベットの僧侶だとかの話は面白くてすいすい読めました。
最後に
本の帯に「人生を生きるための、ばななさんからの贈り物」の文字があったのですが、まさに!その通りだと思いました。
今のところ3度読み返しましたが、この本はまた読み返そう。
今はまだ理解しきれないことも、少しずつ読み解けるようになったら嬉しい。
自分の直感に素直になって、流れにのるといい、という解釈であってますでしょうか。
裏表紙もかわいい。
緑色は、ずんだ餡かな?