ベーグルとは ドーナツとの違いについて
ベーグルとは真ん中に穴が開いたパンで、スペルはbagel。
一見するとドーナツみたいな形のパンですが、製法と原料が違いまして、ユダヤ人が食べていたとされています。
前回のブログの記事では、プレーンベーグルの作り方やアレンジ方法に書きましたが、今回はその続きと思って読んでもらえればと思います。
まずは原料から見ていきましょう。
ベーグルの原材料は、小麦粉、(少しの)砂糖、塩、酵母、水だけ。
一般的にはバターなどの油脂類、牛乳、卵を使わずに作ります。
ベーグルは、非常にシンプルな材料で出来ています。
一方ドーナツの原材料は、小麦粉、(たっぷりの)砂糖、卵、牛乳、ベーキングパウダーなどで、これに揚げ油が加わります。
ホットケーキミックスに砂糖や卵、牛乳を加えて作るレシピもあります。
続いて製法を見ていきます。
ベーグルはパンですから、生地をオーブンで焼成して仕上げます。
対するドーナツは、生地を油で揚げて作ります。
ここが大きく異なる点だと思います。
ベーグル→パン
ドーナツ→お菓子
形は似ていますが、ベーグルとドーナツの共通点は原材料に小麦を使用している点くらいではないでしょうか?
ベーグルはパンなので、「イーストなどの酵母」で生地を発酵させて膨らませます。
対して、ドーナツを膨らませるために一般的に使用するのは「ベーキングパウダー」になります。
ベーグル もちもち食感の理由・なぜ茹でる?
続いては、ベーグルのもちもち食感がうまれる理由についてです。
なぜ茹でる工程を行うのかも説明したいと思います。
もっちりしたパンは他にもありますが、ベーグル特有のむっちりとした食感はクセになりますよね。
これは、一般的なパンの製造過程では行わない茹でる→焼成という工程によるものです。
ベーグルの食感の理由は、茹でてからオーブンで焼くということにあるのです。
ベーグルを茹でる工程は「ケトリング」と呼ばれます。
ケトリングにより表面が固められ、目の詰まったパンに焼きあがります。
食感を出すために、茹でるプロセスを行います。
独特の歯ごたえで噛みごたえがあるため、あごにも良さそうだし食べ過ぎ防止になるんじゃないかな?と期待しているところです・笑。
ベーグルがつやつやに焼きあがると嬉しくなります。
ベーグルは、水分量も他のパンとは大きく異なります。
パンの加水は、小麦粉に対して65%以上を加えることが多いのですが、ベーグルの場合は55%前後で作ります。
これがかなりかたい生地でして、捏ねるのに一苦労…
手ごね派の私は、夏場は大変な思いをして作っております。
(水分多めのべっとべとの生地も大変ですけどね)
おすすめの手作りベーグルサンドのレシピ・具材
そのままでも美味しいベーグルは、手作りサンドイッチもおすすめです。
お弁当におすすめの(そうでないものもありますので、そのあたりもあわせて)、手作りベーグルサンドのレシピをいくつか紹介したいと思います。
ベーグルサンドは、水平にスライスして好きな具材を挟んで作ります。
食事系サンド
①サーモンとクリームチーズ
クリームチーズを切り口に塗り、サーモンを挟むだけの簡単レシピです。
お財布に余裕があるときは、スモークサーモンにグレードアップします・笑。
②ハムとチーズ
切り口にバター(お好みでマスタードも)を塗り、ハムとチーズを挟みます。
鶏ハムやささみなどの蒸し鶏も◎
③生ハムとクリームチーズ
生ハムとクリームチーズのベーグルサンドが一番好きです。
夏は大葉を挟んでも◎
これは全粒粉入りのベーグルで、お肉系の具材をサンドする場合に焼いたりします。
以下のものはあまりお弁当に向きませんが、美味しいので紹介します。
④アボカドと海老とクリームチーズ
切り口にクリームチーズを塗り、スライスオニオン、アボカド、マリネした海老を挟みます。
アボカドが変色してしまうのが気にならなければ、お弁当にも◎
⑤ツナサラダ
油を切ったツナ、塩もみしたスライスオニオン、きゅうりをマヨネーズで和えて挟みます。
時間が経つと水っぽくなってしまうので、お弁当にはあまり向かないと思いました。
⑥オムレツ
卵を使ったベーグルサンドが大好きでよく作るのですが、半熟で調理するためにお弁当用向きではないのかもしれません。
チーズ入りのオムレツを挟んで食べると最高に美味しいです。
⑦目玉焼きとベーコン、レタス、チェダーチーズ
生野菜を挟むと水っぽくなるため、お弁当には不向きかな~というのが私の印象です。
あとは、目玉焼きも半熟なので食中毒が心配。
カリカリベーコンと粒マスタードがアクセントになります。
甘い系サンド
①クリームチーズとジャム
ベーグルには、バターよりもクリームチーズの方があうような?気がします。
ブルーベリージャムとクリームチーズの組み合わせが好きです。
②かぼちゃサラダ
マッシュしたカボチャ、くるみ、レーズン、クリームチーズを混ぜてシナモンをふりかけた、甘いデザートサラダを挟みます。さつまいもでも◎
③あんことバター
クリームチーズとあんこもいいのですが、バターでも美味。
この記事は、デーツあんこの作り方を紹介したものです。
④ピーナッツバターとチョコレート
冬に食べたくなる組み合わせです。
無糖のピーナッツバターに、ハイカカオの板チョコをあわせるのが好きです。
これは黒糖ベーグルですが、生地に食材を練りこむ方法もおすすめです。
レーズンを練りこんで焼いたベーグルに、バターを挟んで食べるのも美味しいですよね。
ベーグルを手作りしてみたいという方は、こちらの記事を参考にぜひ焼いてみてください。
こちらのベーグルは、自家製酵母にはまっていた頃に焼いたものです。
火ぶくれが出来ていまして、何の酵母だったのかは忘れましたが・笑、やっぱり自家製酵母で焼いたベーグルは美味しいな~と感動したのだけは覚えています。
最後に
ユダヤ人が食べていたとされるベーグルですが、日本でもすっかり定着しましたよね。
自分で作るようになってますます好きになったベーグルですが、使用する強力粉によって味が大きく左右されます。
パンは、あわせる具材との相性もありますので、今後も新たな可能性を求めつつ、楽しみながら焼いていきたいと思います。