まつりパンライフ

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宮部みゆき「誰か Somebody」の感想(再読)

宮部みゆき著・杉村三郎シリーズ第1弾表紙

宮部みゆき「誰か Somebody」についてと登場人物

宮部みゆきさんの「誰か Somebody」は、2003年11月に実業之日本社から発売された長編の推理小説。

 

今、私の手元にあるのは2005年の8月に光文社の「カッパ・ノベルス」から発売されたもの。

 

「誰か Somebody」は杉村三郎シリーズの第一弾であり、「名もなき毒」、「ペテロの葬列」、「希望荘」、「昨日がなければ明日もない」と続く。

 

次に、主な登場人物の紹介です。

  • 杉村三郎 主人公。35歳のサラリーマン。
  • 杉村菜穂子 三郎の妻。29歳。今多コンツェルン会長の娘。
  • 杉村桃子 三郎と菜穂子の娘。4歳。
  • 今多嘉親 今多コンツェルンの会長。79歳。

 

  • 園田瑛子 今多コンツェルン・グループ広報の編集長。
  • 椎名 広報室のアルバイト。大学生。シーナちゃんと呼ばれる。

 

  • 梶田信夫 今多嘉親の運転手。65歳。自転車とぶつかり転倒、その後死亡。
  • 梶田聡美 信夫の長女。32歳。結婚を控えている。
  • 梶田梨子 信夫の次女。22歳。
  • 浜田利和 聡美の婚約者。32歳。

 

宮部みゆき「誰か Somebody」のあらすじ

義父である今多嘉親は、三郎にある頼みごとをする。

 

それは「自転車に撥ねられて亡くなった元運転手・梶田信夫の娘たちが、梶田氏の本を作りたいと希望しているから手伝ってほしい」というもの。

 

梶田氏を自転車で撥ねた犯人がわからないままなので、本を出せばその手掛かりになるのではと考えているようだ。

 

三郎が梶田氏の過去を探ることに賛成の梨子(妹)と、なぜか消極的な聡美(姉)。

 

聡美には28年前・4歳の頃に誘拐されたという過去がある。

あの誘拐の真相は何だったのか…?

 

梶田氏を自転車で撥ねた犯人は…?

 

宮部みゆき「誰か」の背表紙

 

宮部みゆき「誰か Somebody」の感想(再読)

先月、宮部さんの「昨日がなければ明日もない」を読んだときに、杉村三郎シリーズの第一弾てどんなだったかな!?と気になり、再読してみました。

 

「誰か」の内容に関しては、ところどころ覚えていました。

 

しかしながら、こうして感想を残しておいたわけではなかったので、こんな結末だったかな~?と自分の記憶力に自信をなくしました。

 

10年以上前に1度読んだきりですから、そんなものでしょうね。

ところどころ覚えていただけでも良しとしましょう・笑。

 

「三郎と菜穂子の出会い」を回想する場面が書かれてあり、スッキリしました。

実は、シリーズ最新刊を読んでいて気になっていた部分だったのです。

 

宮部みゆき著「誰か Somebody」の表紙

 

シリーズ最新刊を読んですぐだったためか、三郎と菜穂子、そして娘の桃子との幸せな日々が、後々あんなことになってしまうなんて…と少々悲観的になったものの、再読もいいものだなあと。

 

良い作品は、何度読んでも楽しめるものなんですね。

風景の描写がお見事。

 

梶田姉妹と三郎が、梶田氏を撥ねた犯人を見つけ出して終わり、というストーリーなのか?という素人のありきたりな考えを見事に打ち砕いた展開。

 

姉の聡美と妹の梨子の、父親の過去の秘密に対する温度差の理由…。

梶田氏がどうしても隠しておきたかった事実に愕然としました。

 

この物語は梶田氏を撥ねた犯人を特定するというよりも、その後に明かされる聡美の誘拐事件の顛末が核となるのでしょう。

 

聡美も梨子も、この誘拐事件の真相については、知らない方がいいのだろう、と。

人生には「知らなくてもいいこと」や「知らない方がいいこと」があるんだな、と。

 

でも、梨子がやったことに対しては聡美は声をあげるべきだと思うのです。

正解は分かりませんが、どうなのでしょう、ね。

 

宮部みゆき著「誰か Somebody」の背表紙から裏表紙にかけて

 

最後に

「誰か Somebody」は、美空ひばりさんの「車屋さん」がなければうまれなかった、との記述がありました。

 

どんな歌なのかわからなかったので、ネットで調べて聴いてみました。

 

美空ひばりさんは、私の年代とはちょっと違うため、「車屋さん」に関しても聴いたことがあるような、ないような…。

そして今さらですが、ひばりさんてとても歌が上手ですね。(←そりゃそうだ!)

 

杉村三郎シリーズの最新刊「昨日がなければ明日もない」については、こちらの記事で感想などを書いています。

 

www.matsuripan.com