ノンオイル 皮ごとかぼちゃパン
パンの生地にマッシュしたかぼちゃを練りこむことによって、ふんわり焼きあがることは先日焼いたパンで実証済みですので、ノンオイルでかぼちゃの丸パンを焼くことにしました。
前回はかぼちゃの皮を取り除いたものを生地に加えましたが、今回は実験的な意味も込めてかぼちゃを皮ごと加えてみました。
私はオイルもバターも気にせず摂取しているのですが、ノンオイルのレシピを思いついたのは、健康上の理由などで油脂類を避けている方の参考になればいいなと思ったからです。
かぼちゃの皮の緑色の部分を、パン生地の原材料に加えるとどのようになるのか?
邪魔にはならないのか?
気になっていた部分でしたので、そのあたりの思うことや味の感想などもレシピ紹介の後に書きたいと思います。
かぼちゃの丸パンレシピ~手ごね・蜂蜜入り~
丸パン5個分の材料です。
原材料
強力粉 250g
皮ごと蒸したかぼちゃ 75g
蜂蜜 10g
塩 2.5g
酵母 1.5g(室温が低い時期は2.5gまで増やしても)
水 110g~(水っぽいかぼちゃを使用したため、少なめの加水です)
作り方
作り方の前に、かぼちゃの下準備について。
・皮ごと蒸したかぼちゃを丁寧にフォークで潰し、粗熱をとっておきます。
冷める前に潰すと、なめらかに作業できます。
・潰したかぼちゃが冷めたら蜂蜜と水を加えてよく混ぜます。
※冬は水を35度程度に温めると発酵がスムーズに進みます。
夏は過発酵を防ぐため、冷ましたものを使用します。
では、作り方です。
ボウルに強力粉と塩を入れて手でざっと混ぜ、その上に酵母を振り入れます。


かぼちゃ・蜂蜜・水を加えてドレッジを使って生地をまとめていき、10分くらい捏ねます。
かぼちゃの皮の緑色が確認できますね。


左の画像のように、生地の乾燥を防ぐためラップやビニール袋で覆うなどして、一次発酵させます。
右の画像が発酵後の様子です。酵母の量を控えめにしたので3~4時間かかりました。
時間よりも生地の状態で判断します。大きさが2~2.5倍になったら発酵を切り上げて5分割し、ベンチタイム。
15分くらい生地を休ませたら、丸めなおして30~40分ほど二次発酵をとります。
※作業中の乾燥に注意してください。


このようにふっくらと発酵したら、右の画像のように茶こしなどで粉をふってよく切れるナイフでクープを入れます。
200度に予熱したオーブンで15分焼いたら完成です!


焼き網の上などで冷まします。
ノンオイルでパンを焼いてみた感想
ノンオイルとは思えないほど、ふんわりしたパンに焼きあがったように思います。
かぼちゃを生地に練りこんだことに加え、蜂蜜の保水効果もあるのでしょう。
強力粉に対してかぼちゃを30%配合し、色も黄色に仕上がった割にはそれほどかぼちゃを主張しない味のパンになったという感想です。
自然な甘みで、強く甘みを感じるパンではないので、食事パンとしておかずと一緒に食べても邪魔になりませんでした。
バターを入れると、確かに風味が増してパン生地も柔らかくて食べやすくなります。
今回のレシピに関しては、バターのストックがない場合や乳製品を控えている方におすすめしたいです。
バターの摂取を気にしていない方は、焼き上がりにバターをつけて食べても◎
気になっていたかぼちゃの皮についてですが、緑色の粒々が目で確認できるほど、結構な存在感を感じました。
口当たりが悪くなるというほどではありませんでしたが、黙って出されれば「この粒はなに?」となるかもしれないなと思いました。
かぼちゃの皮は栄養がありますから、自宅で消費するだけでしたらぜひとも加えたいところです。
一方で、パンを差し上げるときは異物と捉えられる場合もありそうですので除いた方がいいのかもしれないな、と思う気持ちもあります。
最後に
先日焼いたパンは、かぼちゃの水分量が多かったために当初の予定にはない「フォカッチャ」になってしまいました。
そのとき焼いたフォカッチャの記事がこちらです。
フォカッチャはふわふわの焼き上がりで大変美味しかったのですが、やっぱり手ごねで捏ねた丸パンも焼いてみたい!というわけで今回はリベンジかぼちゃパンを焼いたというお話でした。
実はまだ冷凍室にかぼちゃが残っているので、もう少しだけかぼちゃパンにお付き合いください。
次回はかぼちゃのミニ食パンを焼く予定です。