発酵バターについて
発酵バターとは、原材料(クリーム)を乳酸菌で発酵させて作られたバターのことです。
日本の店頭で売られているバター(加塩・無塩)は発酵させていないバターが多いのですが、ヨーロッパでは発酵バターがメジャーなのだそうです。
普通の(発酵させていない)バターと発酵バターとの違いは、香りと酸味ではないかな、と感じています。値段も少し張ります。
冷蔵庫から出したばかりの状態だと少しわかりにくいのですが、常温でしばらくおいて柔らかくしたとき、違いがはっきりと出ます。
発酵バターの方がクリーミーだな、と。
原材料のクリームを発酵させることによって、特有の香りが生じるのだそうです。
製造元によってこの発酵のさせ方が異なるため、各社で味の違いが出ます。
ちなみに国産の発酵バターは、食塩不使用のものがほとんどです。
今日の記事は、業務用(450g)のおすすめの発酵バターと保存方法等についてです。
バターの保存方法
一般的な家庭で450gもある業務用バターを購入した場合、食べ終えるまでに月日を要します。
設定されている賞味期限は、未開封の場合です。
開封したらなるべく早めに消費したいところではあります。
とはいっても一度に大量に消費するものでもありませんし、バターの保存方法って気になりませんか?
便利な保存方法を紹介したいと思います。
「業務用」として売られている発酵バターは、外箱がありません。
このような簡素な銀の紙に包まれた状態ですから、使うたびに包丁でカットするのは効率が悪いなあと思ってしまいます。
切り口の酸化も気になりますし、風味が変わってしまうのも悲しい。
そこで購入してすぐに使いやすい大きさにカットし、冷凍保存しておくことを思いつきました。
冷凍品の場合、少し室温においてからカットします。
霜が付くのを防ぐため、ぴたりとラップで包み、保存袋に入れて空気を抜きます。
このような手順を踏み、バターを冷凍保存しています。
使用するときは冷蔵庫で解凍します。再冷凍はやめましょう。
冷凍庫での保存期間は一ヶ月を目安に使い切るようにしています。
個人的には、2ヶ月くらいは大丈夫だと思っています。
(あくまで自己責任でお願いします!)
おすすめの発酵バター(カルピス・よつ葉)の比較&栄養について
今回は、普段使用している450gサイズ・業務用のカルピスの発酵バターとよつ葉の発酵バターの栄養成分・味を比較してみます。
まずは、見た目の違いから。
左がカルピスの発酵バターで、右がよつ葉の発酵バターです。
こうして比較すると、色の違いがわかります。
カルピス社の発酵バター
カルピスバターは、メディアで取り上げられることも多いです。
原料となる生乳は、国産です。
余談ですが、有塩のカルピスバター(発酵バターではない)を初めて食べたとき、なんて美味しいバターなんだろう!と感動しました。
加塩ならではの、ほんかに感じられる塩味が、トーストや焼き芋によくあうんです。
そんなカルピスの発酵バター(無塩)の特徴は味にクセがなく、口に入れるとスッと溶けます。
香りが良いのはもちろんですが、バターにしてはあっさりとした味わい。
見た感じでいうと、色が白いのも特徴です。
100gあたりの栄養成分をみてみます。
- エネルギー(カロリー) 757kcal
- たんぱく質 0.8g
- 脂質 83.4g
- 炭水化物 0.8g
- ナトリウム 7.7mg
こちらは要冷凍の商品ですので、賞味期限は長めの設定。(半年以上先のことが多いです。)
よつ葉の発酵バター
よつ葉の発酵バターは、北海道の生乳で作られています。
原料の産地が北海道、と限定されている点が特徴としてあげられます。
見た目は、黄色っぽい色をしたバターです。
バターの風味がより強く、しっかりと感じられるタイプ。
100gあたりの栄養成分。
- エネルギー(カロリー) 750kcal
- たんぱく質 0.1~1.5g
- 脂質 82.8g
- 炭水化物 0.1~1.5g
- 食塩相当量 0~0.06g
こちらは冷蔵の商品ですので、賞味期限は短めです。
店舗にもよりますが、3ヶ月くらいの場合が多いです。
まとめ
カルピスの発酵バターは冷凍品で賞味期限が長め、よつ葉の発酵バターは冷蔵品で賞味期限が短めです。
ただ、いずれも未開封の場合の期限ですので、開封したらなるべく早く使い切ることをおすすめします。
栄養成分で比較するとさほど違いは見られませんが、見た目はカルピスバターは白く、よつ葉は黄色です。
発酵バターそのものを味わうときは、室温に少しおいてから食べてみて下さい。
冷たいままで食べるよりも風味が感じられます。
焼き菓子にしたときにも差が出ます。
クッキーやパウンドケーキなど、バターありきの洋菓子には欠かせない食材なのですが、現在のわが家の主な使い道として、①パンにのせて食べる、②パン作りに使用、③洋食メニューに使用、といったところでしょうか。
今回はカルピスとよつ葉の商品の紹介でした。
違うバターを購入した際には、再び紹介したいと思います。
近くのスーパーでは、見切り品の中にエシレバターがまぎれこんでいることも。
海外の発酵バターは半額でもまあまあ高くて、あまり手が出せないものが多いです。