まつりパンライフ

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小林聡美「聡乃学習」を読んで~おすすめエッセイ集~

小林聡美「聡乃学習」の背表紙

小林聡美 エッセイ集「聡乃学習(サト スナワチ ワザヲ ナラウ)」について

小林聡美さんの「聡乃学習(サト スナワチ ワザヲ ナラウ)」は、2019年11月に幻冬舎から発売されたエッセイ集。

 

初出は「papyrus」、「小説幻冬」。掲載時期は2014年から2019年。

※加筆・修正ありとのこと。

 

全213ページ。

 

去年、書店をうろついているときに目に留まった小林聡美さんのエッセイ集。

表紙(装丁)がカラフルでポップで、とにかく目を惹きました。

 

彼女は女優業のほかに、エッセイストとしても活躍されています。

読んだことがあるようなないような…なんとも曖昧な記憶・笑。

 

ただ2年位前に、小林さんがホスト役をつとめた対話集・「ていだん」という本を読んだとき、「なになに?この人、面白い!」と思ったんですよね。

 

今回紹介するのは「聡乃学習」。

 

50代を経験した方は「その体の変化、わかるわー」となるでしょうし、若い方も自分の身にいつかおこること、として心得ておくというのも良さそうです。

 

外出自粛で気持ちが沈みがちな昨今、つかの間のほっとできる時間を与えてくれた、素敵なエッセイ集でした。周りにおすすめしたい一冊です。

 

小林聡美著「聡乃学習」の中表紙

 

小林聡美「聡乃学習」を読んで

エッセイ30本に加え、巻末の「おわりに」というあとがき(?)が収録されている聡乃学習

 

この本、とってもとーっても面白かったです!

家事の合間や寝る前に、ちびちびと1本ずつ丁寧に読もう、と企んでおりました。

 

しかしながら、あと1本、あと1本だけ読もう、が重なりまして、結局2日で読了。

 

小林さんとは同年代というわけではないのですが、いずれ私の身にもおこるであろう様々な体の不具合が、実に的確な表現で、かつユーモラスに描かれており、つい気持ちが前のめりになってしまいました。

 

言葉の選び方がうまい、というかセンスがあるんですよね。

出来事の説明にしても無駄がなくて読みやすいなあ、と。

 

小林聡美・エッセイ集「聡乃学習」の裏表紙画像

 

小林さん、40代のときに大学に入学して勉強されたのだそうで、20代の学友たちとの交友も微笑ましかったです。

一度社会に出た後に自分の興味があることについて学ぶのって、いいですよね。

 

山歩きにチャレンジしたり、ツアーに参加したり、気取らない日常の風景に好感を持ちました。

(気取ったエッセイは、ちょっと苦手。)

 

田舎で暮らすことへの憧れがあるようで、ちょっと意外な感じがしました。

私なんぞは田舎で育ったゆえ「田舎はまっぴらごめん」ですが、人それぞれですなあ、という印象。

 

「地域の健康体操教室に通う」というくだりでは、行動力があって素晴らしいなと思いました。ちなみに私も意を決して地域のヨガ教室に行きましたが、集団に馴染めず頓挫・笑。

 

その他、トホホなエピソードが随所に見られ、楽しい一冊となっておりますのでぜひ。

 

聡乃学習 [ 小林聡美 ]

 

最後に

読み始めたら、想像以上に面白かったです。

私が勝手にイメージしていた彼女の像、そのままといった感じでした。

 

飼い猫が登場する回が特にお気に入りでしたが、最後はちょっとホロリ。

 

小林聡美さん、文才がある方なんですね。

過去のエッセイ集も読んでみたくなりました。

 

小林さんは、14歳の頃から(!)女優業をされていた方なんですね。

芸歴の長さに驚きました。

 

私が印象に残っているのは、フジテレビのドラマ「きらきらひかる」。

当時のクラスメイトたちと「みた?」などと会話したのを懐かしく思い出します。

 

あのドラマ、20年以上も前の作品ですか。

時が過ぎるのは早いものです。

 

女優さんにも普通の日常があって、芝居の前には緊張したりもするんだなあ、と妙な気持になりました。