まつりパンライフ

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真梨幸子「アルテーミスの采配」のあらすじと感想

真梨幸子「アルテーミスの采配」表紙

真梨幸子「アルテーミスの采配」の登場人物

真梨幸子著「アルテーミスの采配」は2015年9月に幻冬舎から発売された小説。

全394ページの長編ミステリーです。

 

「ポンツーン」(掲載は2014年4月号~2015年3月号)の連載に加筆・修正した作品。

 

では、主な登場人物の紹介から。

 

西園寺ミヤビ マルチタレント。元AV監督。

富岡朝子 州房出版の編集者。

名賀尻龍彦 フリーライター。

鮫川しずか プロダクションZEGENの社長。

 

東条ゆな AV女優。自称、歯科衛生士だが…?

井草明日香 トップアイドルからAV女優を経て、マルチタレント。

ホソノ 「週刊全貌」の記者。

双樹沙羅 AV女優。風俗嬢。

海王セイ AV女優。コスプレ好き。

杏里ちさと AV女優。新体操の元選手。

 

倉本渚 州房出版・編集部の派遣社員。

土屋千恵子 倉本渚の母親。

越谷 州房出版・50代の編集部員。

齋藤瑞穂 派遣社員の編集者。

小石川雪路 熟女AV女優。

綾瀬香澄 人気女子アナ。

 

真梨幸子著「アルテーミスの采配」目次

 

真梨幸子「アルテーミスの采配」のあらすじ

「アルテーミスの采配」という企画(AV女優たちのインタビュー記事)のライター・名賀尻が、女性たちに取材。

※アルテーミスとは、ギリシャ神話に出てくる女神。

 

しかし取材対象の女性たちが次々と殺害され、名賀尻は「AV女優連続不審死事件」の容疑者となってしまう。

 

派遣社員の倉本渚は、名賀尻が残した原稿を目にする。

彼女は、その謎に迫ろうとするがーというあらすじ。

 

真梨幸子「アルテーミスの采配」の感想

登場人物の紹介で気付いた方もいると思いますが、AV女優がやたらと出てきますから、そちらの業界の話がてんこ盛り。

もちろん小説はフィクションですが、性産業に関して、いくつかの事実も含まれているのだろうと思います。

 

性産業とコンプレックス。業界の闇のようなものを感じました。

彼女たちが語る「動機」になるほどな、と納得。

 

確かに、作中で描かれている動機を口にする女優さん、いましたね。

インタビューなどで目にしたことがあります。

 

裏側を覗き見たようで、楽しめました。

巻末に記された参考文献をみても、相当下調べをしたのだろうと思います。

 

真梨さんの作品ですから、読了後の後味は決して良くないです。(でも、そこが彼女の作品の好きなところでもあります。)

 

ミステリー作品ですから、犯人が存在するわけです。

でもまさか、手を引いていたのがあの人だとは…!!

そして、動機がちょっとすごい。

復讐のためとはいえ、そこまで、やりますか。

 

正義というのは、方向を間違えると暴走するものかもしれませんね。

なにも、この業界に限ったことではないと思います。

知らず知らずのうちに恨まれたり、嫉妬されたりすることもあるかもしれない…。

そして歪んだ正義の持ち主に仕返しをされるかもしれない…。

 

接点がない業界ということもあってか、やや胸焼け気味な個所もありました。

ちょっとヘビーな内容も。

 

真梨幸子著「アルテーミスの采配」背表紙画像

 

単行本の表紙の装丁はギョッとする感じですが(おそらく「歯」ですよね?)、文庫版は違った意味で驚きます。(ポップな感じで可愛い。)

文庫本は持ち運びに便利なのですが、単行本の方が読みやすくて好き◎

 

最後に

さっき、とあるポッドキャスト番組を聴いていましたら、歯の話が出てきました。

年を重ねると、疲れが歯に出てくる(浮くような感じがするとか?)というようなことを耳にしました。

 

まだ大丈夫なのですが、いつ自分の身にそのようなことが起こっても驚かない心がまえ、そして予防に気を付けたいと思った次第です。

 

堀井さんとジェーンスーさんのポッドキャスト番組、面白くて大好きです。

散歩中に再生すると大変。笑いをかみ殺すのに必死です。

 

毎朝、散歩をするのが日課なのですが、今シーズンの手袋解禁です。

指先の冷えだけでなく、乾燥からも守ってくれるがいいですね。

あかぎれ&ささくれ防止に、これからの季節は保湿の鬼と化します。