小麦ふすま&国産小麦(強力粉)のこねないパン
指先にちょっとした傷がありまして、パンの生地をこねるのが難しい状態です。
傷が治るのを待てばいいじゃない、と言われればそれまでなのですが、せっかちなもので。
片手しか使えない、という不自由な状況で、どんなパンが作れるかな?と思ったとき、小麦ふすま入りの「こねないパン」を作ってみたらどうかな?と。
以前も何度か紹介した「こねないパン」。
こねないだけではなく、形成もしなくていいし、生地に触らずとも焼き上げることが可能です。
ホームベーカリーがなくても、手ごねをしなくてもパンを焼くことが出来るので、良かったら挑戦してみて下さい。
前回に引き続き、「小麦ふすま(ブラン)」を使用しました。
ふすまの割合は2割弱。メインで使った強力粉は、国産小麦のはるゆたかブレンド。
パン生地を流し込むのに使用したのは、29センチ×23センチのホーローバット。
オーブン(容量30L)付属の天板にのせてみると、写真右のような感じ。
かなり大きいサイズのバットなのですが、蓋つきなのできゅうりやトマトなどの野菜を冷蔵庫内に保存するときなど、重宝しています。
使用したのは野田琺瑯(レクタングル・浅型L)ですが、オーブンの熱に耐えられるものであれば、そちらで代用も可能です。
浅くて大きめのお菓子の型や、ガラスの耐熱容器でも大丈夫ですが、サイズや生地の分量によって火の通りが変わって来るので焼き時間の調整が多少必要です。
生地の分量も型にあうようにしなければならないのですが、何度か焼いてみて適量を見つけて下さい。
今回紹介するレシピでは粉の全量が350gですが、400gで焼くこともあります。
18センチのスクエア型で焼く場合は、150gくらいがちょうどいいです。
生地をなみなみと入れてしまうと生焼けの原因になるので、入れ過ぎないのもポイント。生地が多いかも、と感じたらいくつか型を用意しておき、そちらに入れても良いと思います。
野田琺瑯 レクタングル 浅型 L サイズ シール蓋付 保存容器
小麦ふすまのこねないパン 作り方の紹介
材料
国産小麦(強力粉) 290g
小麦ふすま(ブラン) 60g
塩 3.5g
酵母 2g(3gまで増やしても)
水 350g(40度に温める)
※酵母の量は、季節やスケジュールによって調整しています。
私の場合、普段の使用量は2gでじっくり発酵させていますが、それほど時間がかけられない場合は3gです。
作り方
ボウルに国産小麦(強力粉)、小麦ふすま(ブラン)、塩を入れてヘラでよく混ぜます。
酵母を入れ、40度に温めた水を一度に加えてざっとまとめます。多少粉っぽさが残るくらいでも大丈夫です。
ラップをし、室温で1時間生地を休ませます。(↑写真右・ヘラはそのままでも。)
1時間経過したら、再びヘラで下から生地をすくい上げるようにして15回くらい全体を混ぜます。つるんとした感じの生地になっています。
再びラップをし(先ほどのを再利用)、一次発酵を開始させます。
ヘラは外して下さい。
一次発酵後の生地が右の写真。
表面に、ぶくぶくと泡が確認できます。
この日は室温が高かったこともあり、5時間で一時発酵が終わりました。
半日かかる場合もありますし、2~3時間の場合もあります。
生地を観察し、表面の状態で判断してください。
型にオーブンシートを敷き(クリップ等でシートを止めると作業がしやすいです)、ドレッジなどを使用して生地をそっと流し込みます。
型の隅まで、きっちりと平らになるように入れたら二次発酵を行います。
湿度が保てるので、オーブンの発酵機能(設定温度・40度)を使いました。
表面がふっくらとしてくるまで発酵させます。様子を見ながら、30~50分くらい。
220度に予熱したオーブンで20分焼けば完成☆
焼きあがりは、すぐに型から外して下さい。
はるゆたかブレンドのおかげか、ふっくらとした焼き上がり。
ふすまの香ばしさも、いいですね。
焼き芋→干し芋作り
オーブンの下段を使った同時焼成調理。
焼き芋→干し芋にしてみました。さつま芋の品種は紅はるかです。
冬になると毎年作っているのですが、今シーズンは初めての干し芋。
(干す間もなく食べてしまっている。)
空気が乾燥している冬は、スライスした焼き芋を網に並べて、日当たりの良い窓辺に置いておけば2~3日でいい具合に仕上がります。
干し芋っていいお値段がしますよね。自家製の干し芋で十分◎
まとめ
冬はあかぎれ・肌荒れなどで、素手で生地を触れるのには抵抗が…という場合もあるかと思います。
生地に触れずに焼くことが出来るパンのレシピ、使えます。
形成の工程がないので、水分量もアバウトでOK◎
発酵の見きわめだけは気を付けて下さい。
早めに切り上げると、中まで火が通らず生焼けになったり生地がかたくなったりして失敗の原因になることも。
冬は室温が低いため、時間に余裕を持ってスケジュールを組むことも大切です。
今回、二次発酵に1時間近くかかったのには焦りましたが、待てば必ず発酵してくれますので気長に待ちましょう。