まつりパンライフ

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東野圭吾「白鳥とコウモリ」のあらすじと感想

東野圭吾「白鳥とコウモリ」の表紙

東野圭吾「白鳥とコウモリ」の登場人物

東野圭吾著「白鳥とコウモリ」は、2021年4月に幻冬舎から発売された長編のミステリー小説。

「小説幻冬」に掲載された作品をもとに、加筆してまとめられた作品です。

全522ページ。

 

東野圭吾さんの本を読むのは、今年に入って2冊目です。

やはり、彼の書くミステリーは面白いですね。

 

主な登場人物の紹介です。

 

五代努 捜査一課の刑事。38歳。

中町 所轄の巡査。

筒井 警部補。

 

白石健介 弁護士。55歳。

白石綾子 健介の妻。54歳。

白石美令 健介の娘。27歳。

倉木達郎 愛知県在住の男性。66歳。

倉木和真 達郎の息子。広告代理店勤務。

浅羽洋子 小料理屋「あすなろ」の女将。

浅羽織恵 洋子の娘。

 

堀部孝弘 弁護士。

佐久間梓 弁護士。元検察官。

 

東野圭吾「白鳥とコウモリ」のあらすじ

竹芝桟橋近くの路上で、違法駐車された車中から弁護士の男性の遺体が発見された。

 

彼が勤務する事務所の着信履歴に残っていた記録から、愛知県在住の男性が関係者として浮上。話を聞くことに。

彼には東京で暮らしている息子がおり、かなりの頻度で訪れていることが分かった。

さらに、「私がやりました」と犯行を自供をしたのだがー。

 

調査する中、30年以上前、愛知県で起きた事件との関連が見えてきた。

 

東野圭吾「白鳥とコウモリ」の感想

事件の被害者である白石健介は、都内で弁護士をしており、恨まれるような人物ではなかった、と皆が証言しています。

ここでまず、どうして彼は殺されてしまったのだろう?と疑問がわきました。

さらに、殺される直前に訪れていた町ですが、彼との接点が見つかりません。

 

一体、何のために足を運んだのだろう?

謎です。気になります。

 

被害者の周辺を調べていて行き当たったのが、愛知県に住む倉木達郎という60代の男性。

参考人として事情を聞くと、あっさりと自供してしまう倉木。

 

え?倉木が犯人?

それにしては、残りのページ数があまりにも多い。

まだ1/5も読んでませんけど…。

こんなに早く犯人が判明するなんて。

なにかあるのだろう、と勘ぐりますよね。

 

東野圭吾著「白鳥とコウモリ」単行本背表紙画像

 

物語は、3人の視点で進んでいきます。

刑事の五代、倉木達郎の息子・和真、白石健介の娘・美令

それぞれが感じる違和感や疑問点が、事件を解くカギになっていきます。

当事者しか知りえない情報って、あるんですね。

 

加害者の家族、被害者の家族、複雑な状況にある彼ら。

立場は違えど、皆「真実が知りたい」という思いは一緒です。

地道に、確実に真実へと近づいていくさまが、たまらなく面白い。

 

普段は結末を先に読んでしまう(!)のですが、ここ最近は正統派です。きちんと、前から読むことも増えました。これはこれで、いいものですね。(今さら)

白石が殺された理由や、殺される直前の足取り、倉木達郎が潔く犯行を認めた謎が明らかになっていき、その点に関してはスッキリしました。殺されてしまったことについては、到底納得できませんが。

 

30年以上前の出来事が、後にこんな事態を引き起こすことになるとはー。

 

まとめ

本が手元に届いた日、厚さをみて、これは1日では読み切れないだろうと踏みました。

でも、読みやすいのと続きが気になる!というので、1日半くらいで読了。(暇なのか?)

 

長編ということもありますが、読みごたえがある一冊でした。

思いやりや優しさだけではどうにもならない事って、世の中たくさんあるんだろうな。

五代のせりふ、「女は全員○○」。確かにそうかもしれません。