宮部みゆき「よって件のごとし」三島屋変調百物語八之続 について
宮部みゆき著「よって件のごとし」~三島屋変調百物語八之続~は、2022年7月に角川書店から発売された小説。
2020年7月~2022年2月の期間、各地方の新聞に掲載されていた作品を加筆修正し、単行本化とのこと。
全523ページ。
久々の更新になってしまいました。
パンも焼かなくなってしまい、本もエッセイばかり読んでいて、なかなかブログの記事になるようなネタもなく、というわけでした。
韓国ドラマを見まくっていたから、というのは言わないでおこうと思いましたが、白状するとそういうわけなのです。(韓ドラ、ハマる…!)
何カ月ぶりかでブログを更新すべくパソコンを開いてみたら、音が出なくなっていました。あ~あ。
動画の視聴はタブレットだし、修理はせずにやり過ごすつもりです。
さて、「三島屋百物語」の最新刊。シリーズ8作目。
3本の作品が収録されています。
それぞれのあらすじと感想をまとめます。
宮部みゆき「よって件のごとし」のあらすじと感想
賽子と虻
本作品の第一話。
三島屋の黒白の間に訪れた語り手は、「笑い方を忘れた」という年齢不詳の男性。
男性の名は、餅太郎。彼の姉・りんが16歳の頃に舞い込んできた縁談をきっかけに、とんでもない事態に巻き込まれてしまう、という話ー。
賽子(さいころ)と虻(あぶ)?この不思議なタイトルはどういうことだろう?といぶかりましたが、物語の核となる2つです。
「八百万の神」として、あらゆる神様が登場します。
神様と賭け事がいまいち結びつきませんでしたが、偏見ですね。
虻は、ね。
虫嫌いの私は、この本の描写を想像しては、気持ち悪くて気持ち悪くて。
元をたどれば、人の恨みが招いた悲劇なのでした。
土鍋女房
第2話の語り手「とび」は、船頭の兄を1年前に亡くしたという25歳の女性。
兄が生前、かたくなに所帯を持とうとしなかった、そのわけはー?
亡き兄・喜代丸の身に起きた、悲しくて不思議な話。
ある日突然、とびと喜代丸の前に現れた土鍋。
この土鍋が、ね。
とびが語ったように、「船頭の家」に生まれた者の運命なのでしょうか。
よって件のごとし
表題作「よって件のごとし」は、本の帯にあった通り、ゾンビものです。
語り手としてやってきた商人風の老人は、目が見えなくなった妻を連れてきていました。32年前の出来事を語ります。
「ひとでなし」が怖すぎました。
夢に出てきませんように、と念じながら読みました。
ぞぞーっとするリアルな江戸時代のゾンビ。
私、ゾンビものは苦手かもしれない…。
おちかの子の誕生が楽しみ、という嬉しい気持ちに反して、どれも悲しみがついてまわる話でした。
それでも、富次郎の兄・伊一郎が奉公先から三島屋へ戻ってくることになったり、この兄弟のほっこりした会話に癒されたり、という場面もあり、楽しく読み終えました。
ただ、変わり百物語はしばしのお休みに入るのだとか。
次の作品では、出産を終えたおちかと赤ん坊が描かれるのかな。待ち遠しいです。
日々のあれこれ
毎年悩まされる、手足のしもやけ。
今シーズンこそは!と気を付けていたつもりですが、手の指が何本かしもやけになってしまいました。
痛いし、むずがゆいし、みっともない。
早く治ることを願うばかりです。
最近取り入れたのが、足裏をゴルフボールでマッサージ。
というか、ごろごろさせるだけですが。
これのおかげで、足元がいつもぽかぽかするようになりました。
お金がかからなくて、とてもいいです◎
日々の癒しのラジオ番組「たまむすび」が、3月いっぱいで終了というショッキングなニュースが流れてきました。
番組はいつかは終わる、と分かっていても。
週4で聴いていた赤江さんの声が聴けなくなるのは、寂しい。