まつりパンライフ

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柚月裕子「月下のサクラ」のあらすじと感想

柚月裕子「月下のサクラ」の登場人物

4月に帰省した際、新幹線の機内誌で柚月さんのエッセイに触れてから、しばし彼女の小説を読み返しています。特に印象的だった警察小説を紹介します。

 

柚月裕子著「月下のサクラ」は、2021年5月に徳間書店から発売された小説。

初出は「アサヒ芸能」。2019年1月3日号~10月31日号に掲載された作品を加筆訂正したとのこと。全380ページ。

 

主な登場人物の紹介です。

森口泉 主人公。

黒瀬仁人 米崎県警捜査支援分析センター・機動分析係長警部。

日下部真一 分析センターのメンバー。

市場哲也 分析センターの最年長メンバー。

里見大 分析センターの最年少メンバー。

春日敏成 分析センターのメンバー。

宮東譲 センター長。

 

阿久津一 捜査一課長。

葛西順二 捜査二課長。

大須賀定充 県警本部長。

志鎌高志 県警副本部長。

橋元圭介 総務部部長。

笹塚靖志 会計課の課長。

保科賢吾 笹塚の前任者。

田部和也 捜査一課の刑事。

林 米崎中央署生活安全部少年課の課長。

 

新井美佐子 職場の友人。41歳。

富樫隆幸 泉のかつての上司。

津村千佳 泉の亡き親友。

森口道枝 泉の母親。

 

柚月裕子「月下のサクラ」のあらすじ

森口泉は、捜査の最前線で活動できるから、という理由で米崎県警捜査支援分析センターの機動分析係への配属を望んだ。

この部署は、事件現場で収集した情報を解析し、プロファイリングする分析係。

 

念願かなって配属。

しかし、早々に発覚した警察内部での現金盗難事件。

会計課の金庫で保管していた、約1億円の現金が紛失。

やはり内部の犯行なのか?分析センターのメンバーらが中心となり、捜査を進める。

 

柚月裕子「月下のサクラ」の感想

出だしから、スリリングでわくわくする描写です。

警察小説なので、登場人物は多いのです。(メモ必須でした)

一貫して主人公目線で描かれている本作は、疾走感のある物語でした。

 

内部の犯行ではー?という捜査の途中、まさかの殺人事件が発生。

これらがどう絡み合ってくるのか、謎が深まります。

 

男性中心の警察組織の中で、がむしゃらに職務を全うしようとする主人公の芯の強さに圧倒されました。

生まれ持った能力に加え、努力によって自らを鍛えて能力を高めてきたのです。

理不尽な目にあったり、危険にさらされたりしながら捜査を続ける使命感に、応援したい気持ちがわいてきます。

 

読了後は、私までやり切った感に包まれました。

事件の真相が明らかになるまでは、読むのをやめられないほど没頭してしまうのがミステリー。本作も、面白かったです。

 

 

まとめ&その他のおすすめ

柚月さんの作品、しびれます。

記事にはしていませんが、「盤上の向日葵」も良かった。

映像化もされているとのこと。

なるほど確かに、ストーリーも重厚ながら、インパクトが強い場面が多い。映像化も納得の一冊です。

 

そしてそして。

とってもおすすめしたい一冊が、今年発売された小林聡美さんのエッセイ集。

 

私が毎週聴いているTBSのラジオ番組に、小林聡美さんがゲストとして登場!

エッセイ集を発売したとのことでしたので、さっそくチェック。

これがですね、面白いんです。

 

50代の、彼女の日常。

映像作品に出ている人、となると華やかな世界にいるように感じますが、仕事以外の生活は我々とさほど変わらないようにも思えます。

ピアノを始めたり、知人らと旅に出かけたり、体の変化と向き合ったりする小林さんの心境が、すっと心に入ってくるような素敵な文章。

お付き合いのある方々とのあれやこれやも、参考になるなあ。

どの話題も、ふむふむと楽しくて。

 

自分の50代って、まだ想像がつかない先のこととして捉えていますが、あっという間に来てしまうのかも。老眼に対する心の備えも、しておかねば…。

 

 

茶柱の立つところ [ 小林 聡美 ]