まつりパンライフ

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伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」のあらすじと感想

伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」の登場人物

早咲きの桜も咲きだし、いよいよ春ですね。風の強い日が多くなってきた印象です。

花粉症の人がツラそうなのも耳にします。今のところ私は発症していませんが、いつか出てしまうかもしれない、と少しおそれているところです。

 

今日紹介する本は、伊坂幸太郎さんの書き下ろし長編小説です。

これ、面白かったなあ。

読み終わってしばらく経ちますが、今も余韻に浸っているところ。

 

伊坂幸太郎著「さよならジャバウォック」は、2025年10月に双葉社から発売された小説。全338ページ。

では、主な登場人物の紹介です。

 

佐藤量子 35歳の主婦。

佐藤翔 量子の息子。幼稚園児。

桂凍朗 量子の大学時代の後輩。

 

破魔矢 絵馬の夫。害虫駆除業者。

絵馬 破魔矢の妻。害虫駆除業者。

斗真 北斎のマネージャー。45歳。

伊藤北斎 元歌手。

伊藤穂乃果 北斎の亡き妻。

歌子 北斎の娘。30歳。

 

伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」のあらすじ

自宅マンションで、夫を殺害してしまった量子。暴力的で恐ろしい夫から自分を守るため、発作的に金槌を振ってしまったのだった。

息子である翔の将来を守るためには、果たして通報すべきなのかー?と迷っているタイミングで、大学時代の後輩・桂凍朗が訪ねて来た。

「僕に任せてくれませんか」という。凍朗の指示に従うことにした量子は、寝袋に入れた死体をマンションから運び出し、山林に埋めることにー。

 

一方、元歌手のマネージャーをしている斗真のもとに、害虫駆除業者をしているという20代の夫婦(破魔矢と絵馬)がやって来て―。

 

伊坂幸太郎「さよならジャバウォック」の感想

いきなり殺人の現場から始まる物語。ミステリー?

 

一人目の語り手である量子は、記憶が曖昧でなんだかぼんやりしている様子。

殺人を犯したとはいえ、正当防衛に値するような状況でもあり、彼女自身も常識的でおひとよしな印象。わが子を大切に思う気持ちのある、一般的な母親。

 

二人目の語り手は、斗真。彼のもとを訪れた20代の若い夫婦は、不思議な雰囲気をかもし出している。本業は害虫駆除とのことだが、夫の破魔矢は敬語が使えない・妻の絵馬は愛想が無い、といったユニークな2人です。

斗真は元音楽活動をしていた男性(北斎)のマネージャーではあるものの、実際は身の回りの世話をしています。北斎の娘の様子が突然おかしくなり、解決法もないままに過ごしていたところへ、「彼女を救えます」と連絡が来たのでした。

 

さて、タイトルにもなっている「ジャバウォック」。

便宜上、そう呼ばれているものです。不思議の国のアリスに出てくる架空の怪物、なのだとか。なんとなくこういう感じなのかな、という風にじわりと読み進めていったのですが、どんどん物語にはまりまして、後半は一気でした。

 

量子の視点で描かれる部分が、やけにふわふわとした感じなので、どこまでが事実なのだろう?といった、つかみどころのないような始まりでした。

対して、凍朗の「子は宝」という彼の強い意志はとても印象的。

 

夜に読み終えたのですが、思いがけない事実が発覚して「えーっ!」って声が出ました。

そんな、そんな、そんなことって?とたまげました。この衝撃たるや。

ぜひこの驚きを体感してほしいです。

 

最後に

衝撃の事実を知り、改めて読み返してみると、物語が違ってみえます。

ヒントが、あちこちに散りばめられていた!なぜ気付かないの!と自分の腑ぬけっぷりに笑えます。

 

元宮城県民としては「県北エリアの向日葵で有名な場所」が作中にチラッと出てきて、行ったことある!と嬉しくなった次第です。あそこは、圧巻です。