まつりパンライフ

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伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」のあらすじと感想

伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」の表紙

伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」の登場人物

伊坂幸太郎著「陽気なギャングは三つ数えろ」は、2015年10月に祥伝社から発売された小説。

全225ページの書き下ろし作品です。

「陽気なギャング」シリーズ3作目。

 

伊坂さんの作品て、どれもこれも、どうしてこんなに面白いの!?と再読してばかりの昨今です。

 

ぐっと気温が下がり、今朝は寒くて目が覚めました。

(10月にタオルケット1枚で寝てれば、そりゃ寒いだろう!)

長袖着て寝れば平気平気、という考えが甘かった。反省。

さっそく羽毛布団を出しました。

 

では、主な登場人物の紹介から。

 

久遠 動物と虫が好きな青年。スリの天才。

成瀬 役所の職員。人の嘘が見抜ける。

響野 喫茶店のマスター。演説好き。

雪子 優れた運転技術を持つ。時間の読みが完璧。

慎一 幸子の息子。大学生。

祥子 響野の妻。

 

火尻 週刊誌の記者。

宝島沙耶 アイドル・女優。

 

この登場人物の紹介だけで、面白そうじゃないですか。(面白いんです!)

 

伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」のあらすじ

久遠、成瀬、響野、雪子の4人組は、それぞれの得意分野を活かして銀行強盗を行うー。

ところが、久遠がホテルで一人の男性を助けたところから綻びが出る。

 

その男性は週刊誌の記者でアイドルを追っていたのだが、久遠たちに銀行強盗の疑いの目を向けるように。そして、執拗に周囲をかぎまわる。

 

陽気なギャング」たちの周りでは、当たり屋に狙われたり、因縁を付けられたり、痴漢に仕立てられそうになったりと、不審な事が相次ぐ。

 

伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」の感想

この4人組ならではの空気感、何度読んでも飽きません。

むしろ、ずっと読んでいたい。

 

それぞれが強烈すぎる個性(というか、才能?)を持っている、というのだけでも面白い。なのに、それに加えて先が読めないスリリングな事件が次々にぼっ発。

どうしてこうも、色々起こるの?

 

もしかしたら、4人のような特徴を持った個人はどこかに存在するのかもしれません。しかし、結託して何かを成し遂げてしまうのは、そうそうないのでは?

銀行強盗は、もちろん駄目ですが。

 

成瀬の持つ「嘘を見抜く能力」があったら便利かも、なんて思っていたのですが、実際は生きにくいでしょうね。特に、近しい人との関りにおいては不要かもしれません。

響野が語る、出鱈目ばかりの演説。これは意外と使えそう・笑。適当な事を堂々と人前で話せてしまうって、小心者の私には絶対に無理だわ。

 

伊坂幸太郎著「陽気なギャングは三つ数えろ」の目次
伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」の背表紙画像

 

週刊誌の記者をしている火尻という男。

これがまた、イヤな奴でして。くぅ~~!となります。

 

彼が好き勝手に書いた記事により起こった悲劇を考慮すれば、地獄行き間違いなしです。人の弱みを見つけるのが得意で傲慢、という人種。

 

最強の4人組、もはやこれまでかという状況からの、驚きの展開。

ドキドキでしたよ。

あの作戦、素人は絶対に思いつきません。すごいなあ。

 

久遠の発言からは、動物や虫の雑学を色々と知ることが出来ます。

桜木町駅から歩いて行ける動物園て、あの動物園だよね。私もあの場所、好きです。

 

まとめ

この4人組、楽しそうでいいな。好きだわ~。

「陽気なギャング」シリーズの1作目・2作目も、再読してみなくては。

 

1作目の「陽気なギャングが地球を回す」は、映画化されているようで。

キャストを見てそんな感じかも!と納得しました。

 

巻末の「あとがき」、良かったです◎

「ひたすら楽しく」読めましたよ!とお伝えしたい。