まつりパンライフ

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吉田修一「横道世之介」のあらすじと感想

吉田修一「横道世之介」背表紙画像

 

吉田修一「横道世之介」の登場人物

吉田修一著「横道世之介」は、2009年9月に毎日新聞出版から発売された小説。

全423ページ。

 

初出は毎日新聞の連載です。

掲載時期は、2008年4月1日~2009年3月31日。

書籍化にあたり、加筆修正を行ったとのこと。

 

では、主な登場人物の紹介です。

 

横道世之介 大学生。九州から上京。

倉持一平 大学生。サンバサークルに所属。

阿久津唯 大学生。サンバサークルに所属。

加藤ゆうすけ 大学生。大阪から上京。

石田健次 サンバサークルの代表。法学部3年。

清寺由紀江 サンバサークルに所属。法学部3年。

小沢 大学生。世之介と同郷。

 

戸井睦美 教習所で加藤に声をかけた女性。

与謝野祥子 睦美の親友。令嬢。

川上清志 大学生。世之介の従兄。

木暮京子 世之介と同じマンションに住む、ヨガインストラクター。

片瀬千春 世之介が一目惚れした年上女性。

大崎さくら 世之介の高校時代の元彼女。

 

吉田修一「横道世之介」のあらすじ

主人公の横道世之介は、九州(長崎県)から上京して都内(東久留米市)で暮らす大学生。

 

ひょんなことから、サンバサークルに入ることになる。

先輩から紹介してもらい、ホテルのルームサービスのバイトを始める。

通っている教習所で、不思議なお嬢様と出会うことになりー。

 

怒涛の学生生活を描いた青春小説。

 

吉田修一「横道世之介」の感想

この物語の主人公である世之介が、大学に入学した4月~翌年3月までの1年間が描かれています。

ぼーっとしているようだけれど、ちょっと図々しくて可愛げがある世之介。

魅力的な彼の周りにはいつも誰かがいて、何かが起こります。教習所で出会った祥子が、いいキャラ◎

 

この本、読み始めると止まりません。あっという間。

大学1年生って、こんな感じだったかな?

青春だなあ!なんて、感慨深くなりました。

 

ときには授業をさぼってみたり、友達宅に居ついてみたり…。

社会に出たら、そうはいかないわけで。

とはいえ、実家を離れて一人で暮らすという点では、自立するための予行練習になっていると思いました。

 

吉田修一著「横道世之介」裏表紙

 

基本的には彼の18歳から19歳までの話なのですが、合間合間に、世之介の周囲の人間からの視点で描かれている箇所があります。

 

この箇所の存在が、世之介の人間像を、より明確にしていると感じました。しかもここは、時間軸が異なっているんです。

倉持、加藤、千春、祥子…彼(彼女)らがその後、どんな人生を歩むことになったのかが明らかになるのです。と同時に、世之介と過ごしたあの時代をどう感じていたのかも描かれています。話のアクセントにもなっていますし、よく考えられていますよね。

 

予想と遠くない生活を送る人もいれば、意外な方向へと舵を切った人もいて、人生って分からないものです。

30代・40代となり、家庭を持ったり(持たなかったり)、仕事に熱中したり…そんな中、ふとした瞬間に思い出す、昔の出来事。

 

世之介の憎めない性格や優しさは、様々な人々に影響を与えていたのです。

 

まとめ

「大学進学のために上京」って、憧れでした。

世之介が羨ましい。

 

学生生活を都内で送れていたら…と未だに考えてしまうことがあるのですが、そうなれば奨学金だろうし、返済が大変だとか。まあ、仕方がなかったと思うことにしましょう。

 

なんとこの本には、続編があるそうな。

「続横道世之介」だそうです。

気になる!

多分、次に読む本はこれ。

 

※文春文庫から、文庫版が発売されているようです。