まつりパンライフ

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東野圭吾「沈黙のパレード」のあらすじと感想

東野圭吾著「沈黙のパレード」単行本の表紙

東野圭吾「沈黙のパレード」の登場人物

東野圭吾著「沈黙のパレード」は、2018年10月に文藝春秋から発売されたミステリー小説。

全440ページの、書き下ろし作品。

 

映画化される、との情報が流れてきたので再読しました。

豪華なキャストの皆さまですね。楽しみ!

 

では、主な登場人物の紹介です。

 

並木祐太郎 食堂「なみきや」の店主。

並木真智子 祐太郎の妻。

並木佐織 並木家の長女。

並木夏美 並木家の次女。大学生。

高垣智也 佐織の交際相手。

高垣里枝 智也の母。看護師。

新倉直紀 資産家。音楽家。

新倉留美 直紀の妻。

戸島修作 祐太郎の同級生。

宮沢麻耶 「宮沢書店」の娘。

 

湯川学 物理学者。

草薙 警視庁捜査一課・係長。

内海薫 警視庁捜査一課・巡査部長。

間宮 警視庁捜査一課・管理官。

 

蓮沼寛一 23年前の事件の被告。

蓮沼芳恵 寛一の母。

本橋優奈 23年前(当時12歳)の事件の被害者。

本橋誠二 優奈の父。部品工場の経営者。

本橋由美子 優奈の母。

増村栄治 蓮沼の元同僚。

 

次はあらすじです。

東野圭吾「沈黙のパレード」のあらすじ

静岡県のゴミ屋敷での火災現場から、2体の遺体が見つかった。

1人は屋敷の住人、もう1人は3年前から行方不明になっていた、当時19歳の並木佐織。

 

ゴミ屋敷の住人には息子(蓮沼)がおり、彼は23年前の事件の被告だった。

当時12歳の少女が行方不明になり、容疑者となったのが蓮沼だった。

しかし黙秘を貫き、無罪の判決が出た。

 

蓮沼は並木佐織の件で再び逮捕されるが、またも釈放。

その後は元同僚のところへ身を寄せていたが、菊野市で開催されているパレードの最中に何者かに殺害されるー。

 

東野圭吾「沈黙のパレード」の感想

アメリカ帰りの湯川先生は、教授になられたようで。

しかし、今回も見事な推理でした。

専門的な知識と洞察力がないと、解けない事件だと思いました。

このトリックを思いつく犯人も、すごいですけれど。

 

まず23年前の事件のくだりでは、蓮沼の図太い神経に唖然。

決定的といえる証拠がなく、黙秘を貫いたことで無罪になってしまうのですから、遺族はたまったもんじゃないです。もちろん、当時の捜査に当たった者たちも。(ここに、草薙もいたのです。)

 

「なみきや」がある東京都菊野市は、毎年、大々的なパレードが行われていることで有名。

その菊野市には現在、湯川学がいるというのですから、これまた大変。

起きてしまった、並木佐織の事件。

―状況からみて遺棄したのはおそらく蓮沼だろうが、果たして殺害したのも彼なのか?

 

23年前の事件同様、再び逮捕→保釈された蓮沼でしたが「キクノ・ストーリー・パレード」の日に殺害されてしまいます。

 

東野圭吾「沈黙のパレード」扉頁のイラスト

 

まずは遺族(並木家)に疑いの目が向けられますが、完ぺきなアリバイがあるのです。

遺族の他にも、蓮沼を憎く思う人間は少なからず存在していて、皆があやしい。

犯人は誰で、いったいどんなトリックをつかったのかー?

 

ぜひ、読んで確認してみてください。

この結末は思いつかない。(当たり前だ。)

そして、予想外の新たな真実に驚愕。

 

並木家にしても、その周辺の人々も、ごくごく一般的な市民。

むしろ、気のいい人たち。湯川とも和やかに接していた。

だけど。大切な人を奪われて、犯人と思われる人間がのうのうと近くで暮らしていると知ってしまったら。

 

殺意、と一口に言っても、いろいろ。

突発的なものもあれば、そうでないものも。

強い憎しみは、消えることはないのかもしれません。

 

まとめ

映画化、楽しみですね◎

どんな仕上がりになっているのでしょう。

再読しても(犯人が分かっていても)、面白かった!

復習せねば、と読んでみたのだけれど、映画の予習にもなってるのかしら。