- 生パスタの打ち方の流れ
- 手作り生パスタの材料と必要な道具について
- 自家製生パスタの生地作り①(計量・こね)
- 自家製生パスタの生地作り②(のばす・切る)
- 生パスタの特徴は?
- 生パスタを使ったおすすめ簡単レシピ
- まとめ
生パスタの打ち方の流れ
前回は愛用のパスタマシンを紹介しましたので、今回は生パスタの打ち方について書いてみたいと思います。パスタマシンをお持ちでない方も作れるように説明していきます。
乾燥パスタとは違った、生パスタ独特のモチっとした食感がくせになります。
大まかな流れとしては、計量→こね→休ませる→のばす→切るという感じですので、少しばかり手間と時間がかかります。
心と時間に余裕を持ってスタートさせましょう。
クリーム系のソースとの相性が抜群ですので、お好きな方はぜひ生パスタ作りにチャレンジしてみて下さいね。
大きめにカットすれば、ラザニアの生地としても使用できます。
手作り生パスタの材料と必要な道具について
パスタ作りの材料は以下の通りです。
- 強力粉 150g
- デュラムセモリナ粉 100g
- 卵黄2個分+水 110g
- オリーブオイル 8cc
- 塩 2g
この分量で、たっぷり2人分の自家製生パスタができます。
デュラムセモリナ粉は強力粉でも代用できますが、デュラムセモリナ粉を使用することで、よりコシのある本格的な仕上がりになります。
デュラムセモリナ粉だけで作ったこともありましたが、とても打ちづらくて苦戦したために強力粉とブレンドするレシピに落ち着きました。
もしパン用やお菓子用の全粒粉のストックがある、という方は5~10%ほどの全粒粉をブレンドしてみてください。
滋味あふれた香ばしいパスタに仕上がるのでこちらもおすすめです。
必要な道具はボウル、めん棒、のし台、パスタマシンです。
パスタマシンはあると便利ですが、なくても作れます。
良かったらパスタマシンについての生地も参考にしてみて下さい。
自家製生パスタの生地作り①(計量・こね)
生パスタの材料を準備して計量したら、まずは粉をふるうところから生地作りをスタートさせます。
セモリナ粉はさらさらしているので問題ないのですが、強力粉や薄力粉はかたまりになっている部分があったりするので、こねる前にふるいにかけた方がいいです。
これは、水分が均一にいきわたるようにするためです。
大きめのボウルに粉類をふるい入れ、卵黄+水、オリーブオイル、塩を加えて混ぜ合わせます。
はじめは利き手の指先で全体をざっと混ぜるようにして、まとまってきたら両手を使って生地を折り込むように、体重をかけてしっかりこねていきます。
時間は15分くらいでしょうか。ここが一番大変なのですが、美味しいパスタを食べるためですので頑張りましょう。
生地があまりにもまとまらないようなら、手に少し水をつけて水分を調節して下さい。
生地がこね終わったら乾燥しないようにビニールで包み、半日ほど冷蔵庫で休ませます。生地が扱いやすくなります。
自家製生パスタの生地作り②(のばす・切る)
休ませた生地を5等分に切り分けます。そのままパスタマシンのローラーに通せればいいのですが、分厚くて無理なので麺棒で軽くのばします。
ローラーの目盛りを1にして生地を入れ、ゆっくりハンドルを回していきます。その生地を二つ折りにしてさらにローラーにかけ、生地をのばしてもみ込んでいきます。ローラーに生地がくっつく場合は打ち粉をして下さい。
1段階ずつローラーの目盛りをあげていき、徐々にのばしていきます。わがやは5の目盛りまでローラーをかけていきますが、このあたりは好みですので好きな厚さを見つけて下さい。
パスタマシンをお持ちでない方は麺棒での作業になります。できるだけ薄くという意識で作業するといいです。コシのある生地ですので大変な作業ではありますが、厚いとあまり美味しくないんです。(経験済み。)
2mmくらいの厚さまでのばすと、美味しく茹であがります。
ここまできたら、いよいよパスタマシンのカッターにかけて麺にしていきます。
このときは、4mm幅のカッターを使用して切りました。6.5mm幅のカッターを使用すると幅広のパスタが出来ます。
麺同士がくっつきやすいため、カッターを通すたびに麺をとり、粉をまぶして下さい。
パスタマシンをお持ちでない方は、のばした生地に打ち粉をし、三つ折りにしてから包丁で4~5mm幅にカットしてください。
ピザカッターをお持ちの方は、薄くのばした生地に長い定規などを当ててそのまま切れます。くっつきやすいので、適宜打ち粉をしながら作業してください。
茹で時間は生地のかたさや太さによって異なります。
たっぷりのお湯に塩を加え、パスタをほぐしながら入れるのがポイントです。今回のように2~3人分の麺の場合は3L以上のお湯で5~6分といったところでしょうか。
ゆで具合は、必ず食べて確認してください!
生パスタの特徴は?
乾燥パスタと比べてみると、生パスタは食感が独特で粉の味がダイレクトに楽しめる点が特徴だと思います。
ソースとの絡みがいいために、クリーム系のパスタメニューがおすすめです。
生パスタは冷凍保存もできるので作り置きしておくと便利ですし、その場合は乾燥パスタよりも短い時間でゆでることが出来ます。
自家製の生パスタの場合ですと、好みにあわせた幅や歯ごたえのものを作ることができる点も魅力だと思います。
「この分量、この材料じゃないとダメだ」という先入観をなくし、アレンジを加えて作れるのも楽しみだったりします。
今回は卵の量を増やそう、とか慣れてきたからセモリナ粉の分量を増やしてみようかな、とか前日にシミュレーションするのもわくわくします。笑。
野菜のピューレや粉末になった食材を練りこむことも可能です。色鮮やかで一味違ったパスタが楽しめます。
ほうれん草やトマト、イカ墨で作られた乾燥パスタは市販されていますが、生パスタだと食材のフレッシュな香りが楽しめます。
生パスタを使ったおすすめ簡単レシピ
ホタテとえびのトマトクリームパスタを作りましたので、簡単にレシピを紹介します。
材料は玉ねぎ1/4個、にんにく1かけ、えび8尾、ボイルホタテ3~4個、オリーブオイル大1、トマト缶400g、生クリーム50g、塩、こしょう。
下処理として、玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにします。えびは殻をむいて背わたをとり、ほたては2等分に切ります。
作り方は、フライパンにオリーブオイルを熱してにんにくを炒め、香りが出てきたら玉ねぎを加えてさらに炒めます。トマト缶を加えて10分くらい煮詰めます。えびとホタテを加えて火を通し、生クリームを加えて塩こしょうで味を調整してソースの完成。
ゆでた生パスタのお湯を軽くきってフライパンに加え、手早く混ぜ合わせたらすぐさま食べましょう。
まとめ
生地に触れるのが好きなので、生パスタ作りはとても楽しいのですが…。
後片付けがちょっと大変なので、ストレス解消になるようなならないような!(笑)
強力粉は薄力粉でも代用できます。
薄力粉で作る場合、こねやすくなるのですがコシが弱い生地になりがちです。
いずれにしても生パスタは材料がシンプルなため、いい素材を使うことをおすすめします。
せっかく手間暇かけて作るのですから、ちょっといい小麦粉や卵を使うなど(それだけでも何となくテンションがあがります!)して楽しみたいですよね。