まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

かぼちゃパン◎失敗から学ぶレシピ~ふわふわフォカッチャ編~

サンドイッチ用にカットしたカボチャのフォカッチャ

手作りのかぼちゃパン

先日かぼちゃをいただく機会がありましたので、生地にマッシュしたかぼちゃを練りこんだパンを手作りすることにしました。

 

かぼちゃ、美味しいですよね。

 

私はホクホクした食感のかぼちゃが好きで、年中煮物にして食べています。

 

かぼちゃの煮物

 

こちらはわが家の定番のかぼちゃの煮物で、味付けは「ほんの少しの醤油」だけという、実にシンプルなもの。

 

でも時々、残念ながら「水っぽいかぼちゃ」のときもあります。

 

仕方ないとは分かっていても、心が狭い私は心底がっかりしてしまいます。

水っぽいと、かぼちゃサラダにしてもイマイチだし…。

 

今回いただいたかぼちゃが、残念ながらこの「水っぽいかぼちゃ」だったのです。

半分はなんとか煮物にして消費したものの、まだ半分も残ってる。

 

たくさんあるかぼちゃを、どのように消費しようか?

 

皮付きのかぼちゃ
蒸してマッシュした南瓜

 

考えた結果、このように蒸してマッシュしたものを生地に練りこんでパンを焼こう!と思い立ちました。

 

失敗しがちなかぼちゃの配合について

かぼちゃなどの食材を生地に練りこむパンを焼くにあたり、難しいのがその配合です。

 

入れすぎてパンの食感が悪くなった経験があるため、早く消費したいという気持ちを抑えてかぼちゃの配合を考えました。

 

自分の過去のレシピを見返してみると、小麦粉100gに対して30gまでは美味しく焼けるとのメモを発見。

 

しかし、いざその配合で生地を仕込んでみると、見事に生地がでろでろ。

 

今回のかぼちゃは予想以上に水分量が多かった!

 

水分量が多すぎてゆるゆるのパン生地

 

こちらがそのでろでろの生地で、見た目ではあまり分かりませんが、とても捏ねられたものではありませんでした。

 

もしや、失敗!?

 

いやいや、落ち着いて。

これ以上生地を捏ねず、型に入れて「フォカッチャ」として焼けば良いのでは?

 

そんなこんなでバタバタしてしまったわけなのですが、焼きあがったかぼちゃのフォカッチャは、思った以上にふわふわっ!

 

ふわふわ&もちもちのフォカッチャ

 

ご覧の通り厚みがあるフォカッチャなので、真ん中に切れ目を入れて具を挟めば「フォカッチャサンド」としても楽しめます。

 

もちろんそのまま食べても◎

もちもちの食感が楽しめる、お手軽食事パンです。

 

パンが無事に焼けたことに安堵しつつ、自分のためにも、これからかぼちゃパンを焼こうとしている人にも、注意点などを交えながらレシピを残しておこうと思います。

 

はちみつ入り ふわふわフォカッチャのレシピ

かぼちゃを生地に練りこむと、ふわふわのパンになります。

材料に、はちみつも加えたのでさらにふんわりした食感に。

 

黄色いフォカッチャは、見た目にも鮮やかです。

材料

  • 準強力粉(強力粉でも可) 300g
  • 加熱してマッシュした南瓜 90g
  • はちみつ 15g
  • 酵母 1.8g
  • 塩 3g
  • 水 189g

 

  • オリーブオイル 大匙2くらい

 

材料の補足です。

今回は見た目を気にしてかぼちゃの皮は取り除いてしまいましたが、気にならない方は皮ごとマッシュして練りこんでも◎

 

夏場なので、過発酵防止のために酵母の量を控えめにしています。

冬に作られる方は少し増やしても。(3gまで)

 

作り方

かぼちゃを加熱して丁寧にマッシュしたら、蜂蜜と水を加えてよく混ぜておきます。

(冬は、水ではなく35度程度のぬるま湯にすると発酵がスムーズです)

 

加熱した南瓜に蜂蜜と水を加えた
ボウル内のフォカッチャの材料

 

大きめのボウルに準強力粉(もしくは強力粉)と塩を入れて軽く混ぜます。

酵母を振り入れ、南瓜と蜂蜜と水を混ぜたものを加えます。

 

南瓜入りのパン生地の仕込み
手作りフォカッチャの生地作り

 

かなり水分が多くてべたつく生地ですので、右の画像のようにドレッジを使ってまとめていきます。

 

手やゴムべらなどを使ってまだらにならないよう、かぼちゃと粉をよく混ぜます。(捏ねなくてオッケーです。)

 

ここでラップをし一度生地を休ませ、1~2時間後にパンチを入れます。

パンチは、ゴムべらなどを使って生地の底から数回混ぜ返し、ガスを抜く作業です。

 

材料を混ぜ合わせただけの生地
ラップをして発酵させている
発酵中の生地

 

こちらは生地を混ぜあわせた直後→一次発酵中の様子です。

 

2~2.5倍くらいの大きさに発酵したら、クッキングシートを敷いたホーロー容器(大きさは19cm×25cm)に生地をそーっと流し込んで二次発酵させます。

 

一次発酵が終わった様子
発酵を終えた生地を型に流し込む
ラップで覆い二次発酵中

 

このような流れ行いますが、二次発酵中も生地の乾燥には気を付けて下さい。

 

夏なので、30~40分ほどで二次発酵が終わりました。冬はもっと時間がかかる場合もあります。

 

ホイロ終了の目安
オリーブオイルを満遍なくかける
フォカッチャの穴あけ作業

 

二次発酵後、生地がふわふわに膨らんでいるのが確認できます。

生地の上にまんべんなくオリーブオイルをかけ、指で穴をあけたら220℃に予熱したオーブンで20~25分焼きます。

 

オーブン庫内でパンの焼き加減を確認
冷ましたフォカッチャをカット


美味しそうに焼けた、かぼちゃ入りのフォカッチャです。焼けたらすぐに型から外し、焼き網の上で冷まします。

 

右は、半分にカットしたフォカッチャの画像です。

 

国産小麦・E65というハードブレッド専用粉を使用しました。

この小麦粉は準強力粉なのですが、かぼちゃを練りこんだことによって食感が変わったのが興味深かったです。

 

www.matsuripan.com

 

まとめ

食材をパンに練りこむ場合は、水分量をよ~く考えたうえでレシピを作成しないと予定通りにはいかないことが分かりました。

 

当初の予定では、とりあえずかぼちゃを練りこんだ生地を仕込み、発酵させている間にどんなパンを作ろうか考えよう、と。

シンプルな丸パン(プチパン)か、ちぎりパンあたりにしよう、と。 

 

今回はフォカッチャに路線変更、という流れになりましたが残りのかぼちゃは(たくさん冷凍庫にあるのです)水分量に気を付けながら配合を考慮して、ちぎりパンあたりを焼きたいと考えています。