まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

国産小麦 準強力粉E65の特徴◎タイプERとの違いと味の感想

北海道産の小麦粉E65

国産小麦・準強力粉E65

普段、自宅でパンを焼くときはできるだけ国産の小麦粉を使うように心がけています。

日本の農家さんを応援したいという気持ちと、国産小麦粉の味が好きだから、という理由です。

 

「強力粉」に分類される小麦粉を使用することが多かったのですが、先日E65という名前の「準強力粉」を入手し、パンを焼きました。

 

準強力粉は、ハードブレッド専用粉、フランスパン専用粉、などと呼ばれたりします。

小麦粉に含まれるタンパク質の含有量が10~12%のものが、準強力粉という位置づけになるそうです。

 

E65は今まで使ったことがなかった小麦粉です。

 

国産小麦、とりわけ北海道産の小麦にはなじみがありますが、この暑さの中せっかく焼いたパンが失敗したらへこむわ、などとネガティブ全開の思考でした・笑。

 

しかしながら、なかなか美味しいパンが焼けたのでは?!と自分では思っているので(←厚かましくも…)、今日はE65という小麦粉の特徴や焼いたパンの味の感想、気付いたことなどを記事にまとめてみたいと思います。

 

E65と似た性質を持つ、北海道産の準強力粉「タイプER(ハードブレッド専用粉)」との違いについても検証してみました。

 

ハードブレッド専用粉E65の特徴

商品のラベルに「ハードブレッド専用粉E65」とありますから、ハード系のパンを焼くのに適した小麦粉であることは間違いなさそうです。

 

自作のカンパーニュ国産小麦使用

 

ハード系のパンというのは、こちらの写真のようなカンパーニュ(↑以前焼いたレーズン・カンパーニュ)やバゲット(フランスパン)など、皮がバリっとしていて歯ごたえがある、かためのパンを言います。

 

国産小麦自体は目にする機会が多くなりましたが、その中で「準強力粉」と呼ばれるものは珍しいように思います。

 

E65に関しては、北海道産の小麦粉100%(きたほなみ、春よ恋など)で構成されているようです。

つまり、品種の名前ではないという事です。

 

特徴としてまず挙げられるのは、灰分が高いという点。

 

灰分(かいぶんと読みます)とは、ミネラル分のことを指します。皮や胚芽の部分に多く含まれます。

そのため、E65のように灰分の値が高い小麦粉を使用したパンは、力強い味と香りに。

 

粉本来の風味が強く出るパンに焼き上がりますので、あっさりとした軽い風味のパンが好きな方には向かない小麦だとも言えます。

 

特徴といえるかどうか判断が難しいところですが、国産小麦の中では値段がお手頃だと思います。

 

 

ハードブレッド専用粉 E65 【北海道産小麦 準強力粉】※製パン改良剤不使用

 

最後は、E65の100gあたりの栄養成分です。

  • カロリー 371kcal
  • たんぱく質 12.2g
  • 脂質 2.0g
  • 炭水化物 71.7g
  • ナトリウム 2.0mg

灰分は、0.65%±0.05とのことでした。

 

タイプERとE65の違い・味の感想

 

カンパーニュなど、ハード系のパンばかりを焼いていた頃、ハードブレッド専用粉 TYPE-ERという北海道産の小麦粉を使用していました。

 

このタイプERは小麦粉の味が濃く、外側はバリっと中身はもちもちに焼けるので気に入って使っていたのですが、ちょっと気になっていたのが添加物でした。

 

タイプERにはあらかじめ、改良剤が添加されているんです。

改良剤が添加されているといっても、ほんのわずかだろうとは思いますが、やっぱり気になってしまう。

 

具体的には「米麹、クロレラエキス粉末、アセロラ粉末、コーンスターチ」といったもの。

 

私なりに考えたのは、これらを小麦粉に添加するすることにより、生地の状態を良くしたり、パンの焼き上がりを安定させるといった、製パン性を高めるのだろうという推察。

 

製パン性を向上させる目的であることはなんとなく理解できたけど、入れなかった場合とどう違うのだろう?という疑問が残りました。

 

ハード系のプチパン

 

ハードブレッド専用粉、という名前がついていますが、こういったプチパンを焼くことも出来るんです。

 

そんなとき、目に留まったのが「ハードブレッド専用粉 E65 」でした。

 

E65も、タイプERと同じ江別製粉の商品。

たんぱく質の含有量、灰分の値、共に同じ。

 

タイプERを使用している人から、「改良剤を除いたハードブレッド専用の小麦粉が欲しい」という要望があって発売された商品がE65、なのだそう。

 

同じ思いの人が声をあげてくれたんだと思うと何だか嬉しいです。

 

タイプERとE65の違いは、改良剤が含まれているか含まれていないか、でした。

 

手作りパンの利点の一つは「無添加」ということが挙げられます。

 

自分で作るパンには余計なものは使いたくない、入れたくないので、E65で美味しいパンが焼けたらいいなと思いつつ、さっそく試作をしてみました。

 

ボウルに入れたパンの材料
ホーロー容器に入れたパン生地
国産小麦E65で焼いたパン

 

室温が高いため、冷蔵庫でオーバーナイトさせて焼きました。

 

詳しい説明は次回にまわしますが、味の感想としては非常に美味しい!と言っていいと思います◎

 

※追記しました。

www.matsuripan.com

 

こちらの記事で、詳細を書いています。

 

強力粉で焼いたパンと違う点は、表面のさっくり感(?)といいますか、しっかりとした歯ごたえが感じられます。それでいて中身はもっちりもちもち。

 

風味もあるので、これは色々と焼いてみる価値のありそうな小麦粉だと思いました。

 

 

まとめ

以前は甘い菓子パン・総菜パンなども焼いていましたが、最近はもっぱらシンプルなパンを焼くことが多くなりました。

 

たまにはリクエストに応えて総菜パンを焼いてみるのもいいかな、でもここだけの話、総菜パンって意外と面倒なんだよな・笑、なんて思っています。

 

どんな食事にもあうパンが焼けそうな、おすすめのハードブレッド専用小麦E65は、改良剤が含まれていない国産の準強力粉です。

機会があったら試してみて下さいね。 

 

www.matsuripan.com

 

こちらも同じくE65で焼いたパンです。

かぼちゃパンを焼こうとして加水量をミスったものの、なんとか立て直して焼いたパンの記事です。