まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

十勝ゆめぶれんどの特徴とパンレシピ◎とかち小麦ヌーヴォーを楽しむ

小麦ヌーヴォーで作ったダブルチーズパン

十勝ゆめぶれんどの特徴・とかち小麦ヌーヴォーとは?

ワインが飲めないのでボジョレー・ヌーヴォーは楽しめませんが、とかち小麦ヌーヴォーには乗っかってみたいと思いまして、「十勝ゆめぶれんど」という小麦粉を購入しました。

 

十勝ゆめぶれんどの特徴としてまず挙げられるのは、吸水が良いということ。

 

ゆめぶれんど」という名前からもわかるように、単一の品種ではなくブレンド小麦になります。

 

十勝ゆめぶれんどは、北海道十勝産のゆめちから・きたほなみ・キタノカオリをブレンドした製パン用の強力粉。

 

ベースとなっている「ゆめちから」という小麦粉が超強力タイプ(高たんぱく)のため、製パンに向いているのだそう。

 

そのため、窯伸びしやすくボリュームのあるパンに焼きあがるという特徴もあります。

国産小麦は膨らみが良くない、とお悩みの方にもおすすめです。

 

とかち小麦ヌーヴォーとは、十勝地方で7~8月に収穫されたばかりの新鮮な小麦粉。

 

収穫後すぐに製粉され、2019年の9月に解禁されたばかりの新麦です。

 

新麦は製粉から2ヶ月以内のものだそうですから、この時期だけのお楽しみ!

貴重な小麦粉になります。

 

2019年新麦の十勝ゆめぶれんど

 

その小麦粉がこちらです。

 

吸水が良いとはいえ、不安があったので私なりに少し工夫をしてみました。

作り方のところに記しておきます。

 

また、産地を「十勝」に限定しているところにこだわりを感じます。

 

なお、十勝ゆめぶれんど100g当たりの栄養成分表示は以下の通りです。

 

エネルギー 350kcal

たんぱく質 12.2g

脂質 1.3g

炭水化物 72.3g

食円相当量 0g

灰分 0.41%±0.10%

 

国産小麦の特徴であるもちもち感が楽しめるとのことでしたので、期待を胸にさっそくパンを焼いてみることにしました。

 

小麦粉の味がわかりやすいのは、シンプルなパンだろうという声が聞こえてきそうですが、今日の記事で紹介するレシピはチーズパン…。

 

チーズを入れないで作れば「丸パン」になりますので、私のように慌てて使い切りたいチーズが冷蔵庫になければ入れないで作ってみて下さい。

 

※チーズの賞味期限が近付いているのに気付き、少々焦っております。

 

アメリカ産チェダーチーズとドイツ産モッツァレラチーズ

 

ゆめぶれんどのパンレシピ

 

 

ゆめぶれんどを使ったチーズパンのレシピ紹介ですが、チーズがなければ「丸パン」として作ってみて下さい。

パン5個分の材料です。

 

材料

ゆめぶれんど 200g

きび糖 4g

塩 2g

ドライイースト 1.2g

水 130g~(35度くらいに温めておく)

バター 4g(室温に戻しておく)

 

お好みのチーズ 80g~

 

作り方

粉類をボウルに入れる
強力粉に加水する

 

左の写真のようにボウルに強力粉、きび糖、塩を入れ、空気を含ませるように手で混ぜます。

 

ドライイーストを振り入れたら、水を注いで粉っぽさがなくなるくらいまでなじませます。

 

十勝産の小麦粉でパン作り
強力粉に発酵無塩バターを加える

 

左の画像のような状態まで混ぜたらラップをして、10分ほど置きます。

※吸水させる時間をとることで、水分をまんべんなく全体にいきわたらせます。

 

室温に戻しておいたバターを加え、しっかりと10分ほど生地を捏ねます。

 

捏ねあがった生地を一次発酵させる
一次発酵完了

 

このように乾燥防止のラップをして一次発酵させます。

右の画像のような状態になれば発酵完了です。室温28℃で3時間ほど。

 

生地のガス抜き作業
パン生地を分割して軽く丸める

 

ボウルから生地をそっと取り出し、軽くガスを抜いて5分割して丸めます。

乾燥しないように、さきほど使用したラップを再利用して生地を覆います。

 

この間に生地の中に包むチーズをダイス状にカットしておきます。

 

生地のベンチタイム中
ダイス状にカットしたチーズ


今回はモッツァレラチーズ40gとチェダーチーズ40gを使用しましたが、冷蔵庫にあるチーズでOKですし、なければ丸パンとして作っても美味しいと思います。

10分のベンチタイムをとったら生地を広げ、チーズを包みます。

 

ダイスチーズを包む
二次発酵中
はさみでパン生地に切れ込みを入れる

 

しっかりとチーズを包んだら、二次発酵させます。

35℃で30分くらい、乾燥しないように気を付けて発酵させます。

 

右の写真のようにキッチンばさみで切れ込みを入れ、200℃に予熱したオーブンで15分焼いたら完成です。

 

十勝ゆめぶれんどの焼き立てチーズパン

 

新麦でパンを焼いてみた感想

 

新麦は水分が安定しないために、吸水させる量の調整が難しいと聞いたことがあります。

ですから、おっかなびっくりでパンを焼いたのですがなかなか美味しく焼けたと思います◎

 

新麦に吸水させるときに、少し時間を置いたのが良かったのかもしれません。

 

小麦粉にしっかりと水分がいきわたるようにするのがコツかな?と解釈しました。

 

それよりも、焼成中にチーズがあふれ出てしまうのをなんとか改善できないものかと

頭を悩ませています。

 

最後に

小麦ヌーヴォーは、生産地や生産者の顔がみえる小麦です。

それだけで安心感もありますし、応援したい気持ちが芽生えます。

 

私も兼業農家の家庭で育ったため、農業が大変なのはよく分かっているつもりです。

農作物が手に入るのを当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れずにいただきたいものですね。

 

味わえるのは今だけという貴重な とかち小麦ヌーヴォー 十勝ゆめぶれんど、季節限定ですので機会があれば手に入る間に試してみて下さい。