北海道産の小麦粉 ゆめきらりの特徴
今日は、北海道産の小麦粉・ゆめきらりの紹介をしたいと思います。
後半では、ゆめきらりを使ったパンのレシピ紹介をしたいと思います。
国産小麦粉を好んでパン焼き&料理に使われている方でも、ゆめきらりはあまり見かけない小麦粉かもしれません。
ゆめきらりの特徴は、なんといっても釜伸びが良いという点ではないかと思います。
「〇〇100%」という表記がされている商品とは違い、ブレンド小麦ですので、その名の品種が存在するわけではないのです。
北海道産の「はるきらり」、「きたほなみ」、「ゆめちから」がブレンドされた小麦粉になります。
はるきらりは北海道の優良品種に採用された品種です。
ゆめちからは超強力粉に分類される小麦粉で、弾力性があります。
これらをバランスよくブレンドし、製パン性を高めた小麦粉なのだそうです。
単一の品種100%の粉にこだわる方には向かないかもしれませんが、私は各地の様々な小麦を試すのが楽しいです。
小麦粉にも特徴がありますから、焼き上がりを想像して使いこなせるようになると、面白いですよね。
私は何年経ってもその域には達せず、なんとな~くそのときの気分で使い分けていますが…。
ここで、ゆめきらり100gあたりの成分表示を紹介します。
※2019年の値です。
- 熱量(カロリー) 354kcal
- タンパク質 11.8g
- 脂質 1.5g
- 炭水化物 73.3g
- 食塩 0g
- 灰分 0.45±0.1%
契約栽培された北海道産の小麦、とのことです。
国産小麦全般に言えることですが、収穫後の農薬が不使用なのもポイントです。
次は、ゆめきらりで作るシンプルな手ごねパンのレシピです。
小麦粉の風味を楽しむべく、極力シンプルな材料で。
バターを加えずオリーブオイルを使用し、砂糖も入れずに作ってみました。
作り方の参考になれば嬉しいです。
ゆめきらりで作る 手ごねパンレシピ
まずは、プチパン5個分の材料の紹介から。
もちろん、ゆめきらり以外の強力粉でも大丈夫です。
今回は、冷蔵庫に半端に残ったチーズ(チェダー)があったので包んでみました。
材料
ゆめきらり 300g
水 200g~
オリーブオイル 9g
塩 3g
酵母 2~3g
※パン用のインスタントドライイーストやこだま酵母など、お好みのものを使用してください。量に幅を持たせたのは、季節に応じて加減しているためです。夏は少なめに、冬は多めに。
作り方
(発酵を見越して)大きめのボウルに強力粉、塩を入れてざっと混ぜます。
パン用の酵母を振り入れます。
水を35度くらいにあたため、オリーブオイルと共に加えてゴムベラでまとめます。
(最初から手で捏ねるよりも、やりやすいような気がしていますが、お好みで。)
10分くらいしっかりと捏ねたら、ラップで覆って乾燥を防ぎ、一次発酵させます。
この間に、天板にオーブンシートを敷いておきます。
5分割して天板の上に並べ、ベンチタイムを10~15分ほどとって生地を休ませます。
(固くしぼった布巾等をかけて乾燥を防ぎます。)
ここで私はダイス状にカットしたチェダーチーズを、1つに30gずつ包みました。
しっかりととじて、とじめを下にします。
何も入れず「プチパン(まるパン)」として焼いても美味しいです。
その場合も、ベンチタイムのあとにきっちりと丸めなおして下さい。
あたたかい所において二次発酵させます。
夏場は生地に布巾をかけて室温で発酵させても良いのですが、室温が低い場合はオーブンの発酵機能(←スチーム機能があると乾燥しません)が便利です。
今回は35度で40分ほど発酵させました。
生地がひとまわり大きくなるまで、様子を見ながら発酵させていくのですが、表面が乾燥するとうまくいきませんので注意してください。
よく切れるナイフでクープ(切れ込み)を入れ、200度に予熱したオーブンで15~20分焼いたら完成です。
味の感想
国産小麦の味わいが感じられる焼き上がりとなりました。
弾力も程よくあり、もっちりとした歯ごたえです。
今回紹介したチーズパンの他に、シンプルなプチパン(まるパン)も焼いてみましたが、そちらはチーズがない分、より小麦粉の風味が際立つ焼き上がりでした。
また、釜伸びが良いことから、初心者でも使いやすい粉だと感じました。
パン焼きに慣れないうちは、膨らまないとがっかりするんですよね。
思った以上にふっくらと焼きあがってくれると、それだけで嬉しいものです。