ヨーグルト&ホエー仕込みのちぎりパン
先日焼いたホエー仕込みのパンがなかなか美味しかったので、ちぎりパンはどうかな?と思い、手ごねでちぎりパンを焼きました。
今日の記事は、ちぎりパンの作り方の紹介です。
ちぎりパンはパン作り初心者の方にとって、分割・丸めなど基本的な作業工程の練習にもなると思います。
用意できるホエーの量が少なかったため、急きょ無糖のプレーンヨーグルトも追加で投入。
プレーンヨーグルトをパンの仕込みに使うと、ふわっふわの焼き上がりになります。
どんなパンでも、雑に作業してしまうとそれなりの焼き上がりになってしまいます。
ちぎりパンの作り方の工程は、特別なことも難しいこともないのですが、常に生地の状態を観察しながら作業を進めてください。
冬は特に空気が乾燥する季節ですので、生地には常に固くしぼったふきんをかけるなどして、ほったらかしにしないようにしましょう。
以下、18cmのスクエア型に対応した手ごねのレシピを紹介します。
シンプルにパンの味を楽しみたいため、砂糖や蜂蜜等の甘味料は材料に加えていません。
18cm型のちぎりパンレシピ
材料
- 強力粉 200g
- ホエー 20g
- ヨーグルト 20g(無糖・プレーン)
- 水 100g
- 塩 2g
- 酵母 1.5g
- バター 8g(できれば無塩バター)
こちらが、ホエーとプレーンヨーグルトです。
材料の水を加え、35℃くらいに温めておくと発酵がスムーズに進みます。
バターは室温に戻して柔らかくしておきます。
作り方
ボウルに強力粉と塩を入れます。
空気を含ませるように手やへらなどでざっと混ぜ、酵母を加えます。


温めた水+ホエー+ヨーグルトを加えて、ゴムベラなどで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。


バターを加えて生地になじませ、しっかり捏ねます。
捏ねる時間は10分くらいです。
表面をはらせるようにきれいに丸め、とじ目を下にしてボウルに戻しラップ等で覆い一次発酵。
25℃の室温で3~4時間ほどかかりました。
(気温・捏ね上げ温度などによって、発酵時間が変動します。)


右側が、一次発酵後の画像になります。
発酵が終わった生地を作業台の上に出し、軽くガス抜きをします。


16分割したら軽く丸め、固く絞った布巾をかけて10分、生地を休ませます。
(ベンチタイム)
丸め直します。
今度は表面をはらせるようにして丁寧に丸め、きっちりと閉じます。


とじ目を下にしてスクエア型に並べていきます。
このとき、四隅から並べていくとバランスが取りやすいです。
乾燥しないようにラップ等で覆い、二次発酵させます。
二次発酵は、生地のあいだに隙間がなくなるまでしっかりと時間を取るようにしてください。
※室温が低い時期などは、1時間以上かかることもあります。
オーブンの発酵機能を使うなど、工夫してみてください。


左の画像をご覧ください。これは発酵の途中の状態です。
これくらいでいいかな?と途中で切り上げてしまうと、焼きあがったときに隙間ができてしまいます。
また、発酵が足りないとかたいパンになってしまいます。
右の画像くらいまで十分に発酵させた後、200℃に予熱したオーブンで20分くらい焼成します。
※焼き時間はオーブンによって要調節。
焼きあがったらすぐにスクエア型から取り出し、焼き網の上などで粗熱を取ります。
型に入れたままにしておくと、蒸気がたまってパンの底がべたっとしてしまいます。
味・焼いてみた感想
ちぎりパンは実は結構手間がかかるため、なんとなく敬遠していました。
しかし型の整理をしていてスクエア型 を手に取ったら、久々に焼いてみたくなりました。
生地が型にくっつかない加工が施されているため、なにかと重宝している18cmの型になります。
味は、シンプルながらふわふわの食感でどんな食材にもあうなという印象。
前回焼いたホエー仕込みのまるパンの記事もよろしければ。
焼いてみた感想は「基本に忠実に、丁寧に」がいかに大事かを思い出させてくれたな、と。
私の場合、パンを日常的に焼いているとどうしても雑に作業してしまうことがあります。
ちぎりパンは基本の工程の復習にもなりますし、初心にかえってパン焼きに向き合えたような気がします。
普段焼いているパンよりも細かく分割したのちに丸める作業があるので、心と時間に余裕があるときにでもまた焼こうと思います。
ちぎりパンは見た目の可愛さもあるので、プレゼントにおすすめのパンのひとつです。
こちらは胡桃とレーズン入りのちぎりパンの記事の紹介です。