まつりパンライフ

家で焼いたパンと読んだ本の備忘録、愛用のキッチングッズの紹介をしています

とかち野酵母◎予備発酵の方法とインスタントタイプとの違いについて

とかち野酵母100g入りのパッケージ

 

とかち野酵母について

普段は「白神こだま酵母」もしくは「パネトーネマザー酵母」でパンを焼いていますが、かねてから気になっていた「とかち野酵母(要・予備発酵)」を購入したので、使い方等を紹介したいと思います。

 

関東地方も梅雨入りし、パンを焼くのも一苦労ですね。

過発酵に気を付けねばならない季節ですし、オーブンの熱気がすごい。

 

本格的に暑くなる前に、免許の更新に行かねば…。

 

さて。

とかちの酵母はエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)のさくらんぼから分離された酵母で、北海道産です。

 

インスタントタイプと予備発酵が必要なタイプの2種類がありまして、これらの違いについては次の章で説明します。

パッケージに書かれた「ニッテン」は「日本甜菜製糖」の略称のようです。

 

とかち野酵母の画像

 

酵母の画像です。

粒の大きさがまちまちで、普段使用している「こだま酵母」の見た目に似ていると思いました。

 

とかち野酵母 予備発酵の方法

とかち野酵母には予備発酵が必要なものと、インスタントドライイーストと同じような使い方ができ、予備発酵なしで使えるタイプがあります。

 

大きな違いは、インスタントタイプの場合、通常のインスタントドライイーストのような使い方で、直接粉に加えることが出来ます。

ホームベーカリーのタイマー機能を使用してパンを焼く場合、こちらの方が使い勝手が良さそうです。

 

対して、私が購入したとかち野酵母は予備発酵が必要です。

 

予備発酵の方法(酵母の使用量が4gの場合)は、ぬるま湯40gに砂糖2gを溶きまして、そこへ酵母4gを振り入れて混ぜて15分待つ、という手順です。

 

予備発酵の手順
酵母の予備発酵5分後
とかち野酵母・予備発酵完了の目安

 

実際に予備発酵を行ったときの画像です。

きび糖を溶いた40度程度のぬるま湯に酵母を振り入れて混ぜ(左)、5分経過すると徐々に膨らみ(真ん中)、15分経過すると細かな泡がもこもこと盛り上がるのを確認できました(右)。

 

これで予備発酵は完了です。発酵力が強そうな印象。

ちなみに、予備発酵を行った酵母は24時間以内に使いきるようにとのこと。

 

感じ方は人それぞれですから、この手順が面倒かどうかで使い分けると良いと思います。

 

保存性に優れたインスタントタイプは、パッケージがピンク色です。

 

 

とかち野酵母 インスタントタイプとの違いは?

先ほども書いたように、大きな違いは粉に直接入れられるか予備発酵が必要かですが、その他にもいくつか違う点があります。

 

インスタントタイプのとかち野酵母は常温で保存可能(未開封の場合)なのですが、予備発酵が必要なタイプは、開封前でも冷蔵保存しなければならない点も違います。

 

ではなぜ、保存も扱いも楽なインスタントタイプを購入しなかったのか?ですよね。

 

理由は、乳化剤とV.Cが添加されているのが気になったからです。

添加物については個人の考え方なのでしょうが、出来れば避けたいなという思いがあります。

 

以下の画像は、購入した酵母の裏側のパッケージなのですが、原材料名が「酵母」のみです。上部がジッパー式になっていて、酵母が取り出しやすいです◎

 

酵母の裏側パッケージ

 

違いを検証していくうち、インスタントの方には原材料に乳化剤やV.Cが添加されていることがわかりました。

 

せっかく自宅で無添加パンを焼くのなら、とことん無添加にこだわろう、という考えのもと購入に至りました。(まあ、そこまで気にしなくても良かったのかもしれませんが…。)

 

まとめ

とかち野酵母は北海道産のちょっと珍しい野生酵母で、インスタントタイプと予備発酵必須なタイプがあります。

 

乳化剤とV.Cの添加が気にならない場合はインスタントタイプが楽でいいと思います。通販を利用する場合、配送も冷蔵扱いではなく、常温でOKですし。

多少の手間(予備発酵)をかけてでも無添加のパンが焼きたい方は、今回紹介した方をおすすめします。

 

普段使いしている「白神こだま酵母」よりも少しだけ価格が抑えめで、ハード系から菓子パンまで、種類を問わずに使える酵母です◎

 

次回は、とかち野酵母を使って焼いたパンの紹介をしたいと思います。

追記:以下の記事で、ミニ食パンのレシピや使い心地をまとめています。

 

www.matsuripan.com